お悩み相談:Part-1の写真判別について①

Q. Part1の写真が白黒でとても分かりにくいものがあります。何か対策というか、コツみたいなものはあるのでしょうか。

A. 慣れです。慣れという観点では、解き方の一連のプロセスに慣れましょう。

Part-1の写真は、何十回、何百回と模試を解いていれば慣れもあるかもしれませんが、

(私の場合、〇千回レベルですが)、

だいたい、写真を見れば『あ、こんな問題かな?』とアテが付くようになります。

とはいえ、いきなり1日1模試!というのはハードルが高いので、

少しでも写真に慣れる、そして問題を解くプロセスに慣れる、というカンジで対応していきましょう。

今日は「写真に慣れる」という観点で書きます。

まずは、問題を解く前に写真を凝視してだいたいの区別をしましょう。

おおまかにいうと、写真は2種類あります。

・人物が写真に登場しているか?

まずはここを判断しましょう。

Part-1というのは「写真描写問題」つまり、4つの英文が読み上げられ、その写真を一番適切に描写している文を選ぶ、という問題です。

ですので、人が登場しているか、どうかはその問題で、人を主語にする文が読み上げられる可能性が高いです。

人が2人以上なら、Theyとか、複数のうちの1人にターゲットを当てて描写されるケースもあります。

人が写っている場合でもモノが主語になる場合もありますが、多くの場合、そのモノは写真描写の人によって作用される、つまり受動態(もしくは受け身の進行形)で表現されることがあります。

そして、人が写っていない場合は、モノが主語になる可能性があります。というかそれしかないです。

※例えば、茂みに人が隠れていて、それを見つけるような写真はまず出ません。『え、あそこに人が潜んでいたの?』的なイジワル問題はみたことがありません。

人が写っていないのに、The man(woman)が主語だと、明らかに間違いだとわかるので、そのような問題は出ません。

一方で、モノを主語にする、ということは写真の中にあるモノを主語にする、ということで、選択肢の中にいろいろ主語が登場する可能性があります。

ですので、人物が登場する写真描写よりは少し難しくなることが多いです。

難しくなる、というか、主語が異なるので写真を正しく描写している文は判断する時間がかかり、絞り込めないと選べない、結果『難しい』と感じるわけです。

写真の中の描写を情報処理するには、問題に入るまでの間、写真をじっと見て、読み上げられた主語、もしくは目的語が写真の中にあるか、どうか判断してみましょう。

『あれ、あんなところに丸椅子があったっけ?』

そんな気づきがあれば、限られた時間でそのモノに気付けなかった、ということでもう少し中止して写真を見る必要があると思います。

それが判断できないのであれば、原因はいずれかです。

・描写された単語を写真の中から見つけられない。

 これは、探す時間がかかっている、ということなので、問題が読み上げられる前、もしくは、4つの文を読み上げられている中で、「このモノは写真中にある、これはない」というところだけに焦点を当てて普段のトレーニングをしてみてください。

・描写された単語と、写真中のモノを一致させられない。

 これは、そもそもその単語を知らないか、あるいは読み上げられた単語が自分の理解している音と一致していない可能性があります。解答・解説を見てから、復習時にその語彙を覚える、読み上げられた音と自分の認識を一致させる、という学習法をオススメします。

※読み上げられた音と自分の認識を一致させる、というのは英文を聴いて、それと同じような音を自分で出しながら読み上げる、いわゆる音読方法で覚えるのが効果的だと思います。

ちなみに、間違いやすいポイントは、昨年濱崎さんと共著で出版した『よりぬきシリーズ』のPart-1に収録していますのでできれば参考になさってください。

それでは今日はここまで。

続きは明日書きます。

Tommy

お悩み相談:定期的に受験する意味

Q.TOEICは、定期的に受験するだけでも意味(学習へのプラスの効果)はあると思われますか?

A.目的によりますが、プラスの効果はあると思います。

先日3/27のセミナーで取り上げなかった質問です。

TOEIC(ここではL&Rに限定します)のテストで、興味が出てくると、よし次も受けてみよう、という気持ちが芽生えてきます。

SNSで、知り合いが出来たり、互いに次の受験を目指して学習、というと相乗的に頑張るぞ!という気持ちが自然と高まります。

そんな中、時折こう思うこともあると思います。

『毎回受験することがスコアアップにつながるのだろうか?』

今日はこのことについて考えてみたいと思います。

『毎回受験すれば必ずスコアが上がる』

これは論理的ではありません。この条件が成立すると、満点が連発してしまい、運営側も学習指導側も困ってしまうと思います。そもそもそんな『受験回数でスコアがもらえる』テストではありません。

ではどう考えるか。

『毎回受験すればスコアはあがるかもしれない』

これは確かにそうですね。ただ、あまりにも当然すぎます。

■テストを目的から考える。

そもそも受験する目的から考えてみましょう。

〇10月までにスコア730点を取る。(その先は大学の単位とか、進学の条件とかいろいろあるかと思います。

こういう作戦を立てたとすると、必然的に10月に730点を取る、ということが必達目標になります。

その際に、

・まずは慣れとしてスコアは関係ないが受けてみる

・中間の力試しとして受験してみる

・10月の前倒しで9月に1回受けてみるそこで取れたら10月は受けない。

こう考えてみるとどうですかね。自然な流れだと思います。ただ、これだと毎回受験する必要はなさそうですね。

つまり、「ある期限までスコアを取る」という目的においては、必ずしも毎回受験する必要はない、ということになります。

〇定常的に英語に触れていたい

この場合はどうですかね?定常的に英語に触れることの手段がTOEICに置き換えてみると、毎月受験すれば、接触回数は増えます。ただし、定常的に英語に触れる手段をTOEICにしなかった場合、必ずしもその必要はありません。

〇TOEICを英語に触れる、英語のレベルアップの手段として継続した学習サイクルを作る

こういう目標を立てると、

次のテストは〇月で、あと何日あるので、それまでにこの模試をやって、あの会話の暗唱をやって、手付かずだったPart-5の本を10周しよう。

こんな学習計画が成り立ちます。

それによって、逆算的にあと〇日、と自然と自分を追い込むことが出来ます。

受験後に手ごたえを感じ、その出来・不出来によって継続して学習しよう、という気持ちが生まれます。

目標スコアも追いかける対象になりますし、目標スコアを達成したら、上方修正してもいいでしょう。

ただし、上述した通りもともと目標スコアが決まっていて、その後に~をする、と明確な出口目標がある方は卒業してもかまいません。それがあなたの目標ですから。

ただ、さらにスコアの先を目指したいな、と思ったらその限りではないでしょう。その時は自分に正直に目標の修正をすればよいと思います。

問題は、毎回受験することでスコアが変わらない、むしろ少し下がり気味でモチベーションが下がっている場合にどうするか、です。

その場合、受験サイクルに対してあなたの学習が追い付いていない可能性があります。

むしろ、受験日ではなく、自分の実力や自己分析をして、テーマを決め、それをやり切ってから自信がついたときに受験をしてみてもいいでしょう。

例えば、〇月の受験どうしようかな、と思ったときに、自分の実力とやることが明らかに消化不良になるな、と思ったら敢えて直近の受験をしない、という選択肢があると思います。

一方で、それにより、受験を先延ばすことを繰り返すと、学習意欲と能力は低下するので、〇月と予め決めておかないと歯止めが利かなくなってしまいます。

〇定期的に受験する(しようとする)だけでも、何かしらの効果はありそう。

中学・高校の時には(大学もそうか)、中間テスト、期末テストとこちらが望まなくてもテストはやってきましたよね。それをこなさないと赤点になって補修を受けたり、留年というヤバい状況になったりするかと思います。そう考えると、定期的な受験は心理的なプレッシャーや、「せっかくお金払ったんだし、やらないとな」という気持ちにはなりますので、その点ではプラスになるでしょう。

■結論

・定期的に受験することは、あなたの目的によってプラスになる場合があります。TOEICを英語力アップの方法として受験し続ける場合は特にプラスになるでしょう。ただし、スコアが伸び悩んでいる場合は、課題を明確にし、それをやり切ってから受験する、という選択もあると思います、ただし、定期的に受験しないことで、学習意欲や能力が低下してしまうリスクもありますので、そのあたりも考えながら今後の受験計画を立てることをオススメします。

それでは、今週も頑張りましょう!

Tommy

慣れ

今日で実質GW終了、という方は多いのでしょうか?

この期間でコロナが少しでも収束してくれるとよいですね。

今週は平日があと2日しかないので、質問コーナーは来週に回すこととします。

ということでテーマをクセ、と書いたのですが、

自宅にはテレビがあるものの、基本地上波を見ることはなく、海外の放送を視聴する事にしています。

理由はいくつかあるのですが、

・好きなテレビ番組がない

・英語の勉強になる

・世界の情報を早めに得る

この3つが理由として挙げられます。

特に私の場合は3時起床、場合によっては1時起床ということもあり、

いろいろと早朝にやる作業があるのですが、

その時間帯に海外の番組を見ていると、

急にアメリカ大統領が緊急会見を行う、とかそういうbreaking newsが入ってきたりして、

関心がそちらにいくこともあり、正直楽しいです。

個人的には政治・経済を扱っている内容がスキです。

こういう番組は最初は視ていると飽きる、というか英語のシャワーで、もうダメだ、字幕ないし。となってしまうかもしれませんが、

ある程度見てくると慣れてきます。

ある程度、というのがカギです。

ただ、こうして慣れてくるのはTOEICでしっかりリスニング力を磨いたことがベースになっています。もうひとつ言うと、海外生活経験もあるかもしれません。10年前に同じ番組を視聴した時は少しキツかったこともありますし。

ただ、テレビとは視慣れている番組を点けていることでこの時間帯はこのコーナー、と

カラダも染みついてくるので、海外の番組、出来ればライヴ番組を視ることはいろんな意味で役立つと思います。

さて、GWも終了し、気力、体力は充電できましたでしょうか?

それでは今日も頑張っていきましょう!

Tommy

辞書を引く

GWが終了しますね。

私は予定していたことをほぼすべて終了しました。

みなさんはどうだったでしょうか?

この何日間か、一番チェックしたのは辞書です。

紙であれ、ネットであれ、アプリであれ、

とにかくよくチェックしました。

辞書を引くのは、自分で問題をつくっりアレンジを考えたりするときに、

ん、待てよ。こういう言い方するかな。

これはこんな意味、ニュアンスでよいかな?

英英辞典では何と言っているのかな?

こういう調べものをすることで、やっぱりそうだったか、あ、このシチュエーションでは使わないんだな、等、自分の知見を広めることが出来ます。

もっとも、こうやって調べても、ネイティブチェックの時に「普通こんな表現しないよ」と言われるとそれまでなんですが・・・。

とはいえ、辞書を引く、というのは、

・自分の知識が正しいか、の検証

・新たな知識の習得

・意外な発見

この3点が自分の中では大きな意味を占めます。

今でこそ、パソコンやアプリで検索していましたが、昔は紙の辞書を持ち歩いていました。

紙の辞書に出来て、電子媒体の辞書に出来ないこと、それは「脱線」です。

あ、これを調べようと思っていたら、コイツが出てきた。この語以前からきになっていたんだよな、ちょっとこっちを先に調べてみよう。あ、こんな意味が、え、こんな言い換えが?言い換えの語も調べてみるか、あれ?そもそも何を調べていたんだっけ?

正直、健全な脱線、寄り道ですが、ピンポイントに検索するよりも紙の辞書の脱線のほうが力がついていた気がします。ただし、持ち運びに重く、脱線に余分な時間がかかりましたが。

いずれにしても辞書を引く、というのは自分の知識に大いにプラスになります。

GWだからこそ集中的に使用する機会がたまたま増えたのかもしれませんが、

これからもよりよいアウトプットを生み出すべくたくさん使っていこうと思います。

それでは、明日から通常勤務される方が多いと思います。

みなさん、頑張りましょう!

Tommy

買い物中に感じた応答に対する考察

GWも残すところあと1日となりましたね。

東京都では緊急事態宣言も出ておりますし、

地方でもそれなりに警戒レベルが高い状況が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?

今日は、生活必需品の買い出しに行っていました。

それなりに距離を取っていますが、お客さんと店員さんの会話が聞こえてきます。

『すみません、柔軟剤はどこにありますか?』

『あ、ちょっと移しちゃったんですよねー』

『このクーポン券使えますか?』

『先にカード見せてもらってもよいですか?』

『レジ袋はどうしますか?』

『このままで』

『セルフレジがうまく使えない』

『このボタン(呼び出し)を押してみたら?』

『銘柄は何になさいますか?』

『えっと、あの緑の・・・18番のやつ!』

『そのコロッケみたいなのもらえる?』

『これはメンチカツですがよろしいでしょうか?』

『明日晴れるかな?』

『え?明日外出るの?』

自分で会話しない、と決め込んでいた分、他の方の声はよく聞こえるようです。

そのぶん、Part-2の応答問題のような会話をたくさん聞きました。

なるほど、これで会話が成立するなら、今度の新作Part-2に入れ込もうかな、いやなんだか、日本語ネイティブのような表現は英語にして成立するのか?そもそも間接応答が多そうな・・・。

そうなんです。会話って間接応答が意外と多いんですよね。

3年前に「出る600」というPart-2本を出版しました。

出来るだけの今のレベル感に合わせるべく、あらゆるタイプの問題を詰め込んだ一方で、

間接応答も出来るだけ入れました。

Part-2の場合は、聞きたいことにストレートに答えているものは比較的選びやすいですが、

聴きたいことにストレートに答えない場合、自分のストック、つまり聞きなれた応答の中からある程度『これらしい』というものを選びます。

そのストックがない場合、ロジカルに考えて合っているか、他の選択肢の間違いや矛盾を探して消去するしかない、という戦略をとる必要があります。

今回の日常にある会話の意図を考えるなど、こういうやりとりの経緯を考えるだけでも、間接応答に強くなりそうな感じがしました。そう思うと、日常のいろいろなシーンでも、応答問題に正しく反応する力は鍛えられそうですね。

確かに、最近はplastic bagが有料になったので、「このままで」はよく使う気がします。

本日得た知見は(ボツになるかもしれませんが)次回作に少し盛り込もうと思います。

それでは。

Tommy

チョコパイとコーヒー

昨日の夜、久々にチョコパイを買って今朝コーヒーと共に頂きながら、今日は1日原稿にいそしんでいました。  

チョコパイとコーヒーを合わせながら仕事を進めると捗る一方で、昔の英語を学び始め、いや学びなおしていたころを思い出します。

当時は、なんでこんな問題わからないんだとう、どうして同じところを間違うんだろう、どれだけ気合入れてもどうして音声を聞き取れないんだろう、そんな悩みを毎日抱えていましたが、今のようにSNSもなく、周りに呟く人もいなく、とにかくネガティブ状態になり、時に新しいことを覚えたり、Part-7の1つのパッセージが全問正解になって喜びを感じる、等、波がありながらも毎日を過ごしていました。

 正直、今でさえどうしたらモチベーションが上がるか、ということに回答する側に回っていましたが、英語をやり始めた時は、「本当に英語が出来るようになるのか?」という不安しかありませんでした。

 ユニクロの柳井正会長兼社長がこんなことを言っていたのを覚えています。

「10回新しいことを始めれば9回は失敗する」

「人生でいちばん悔いが残るのは、挑戦しなかったこと」

 私はこの2つの言葉にかけてみました。 

もともと、30歳になって、ある程度仕事も出来るようになり、公私でもそれなりに楽しみを見つけながら過ごしつつ、漠然と将来に不安を感じ、英語でもやってみようかな、という気持ちから、よしやるぞ!という気持ちになり、そしてやってみたものの、気持ちが揺らいでいる

時に、この言葉は相当励みになりました。

成功している方でも失敗が多い、でもチャレンジし続けているんだな、よし、じゃ続けていれば何とかなるな、と。 そこからは、失敗しても、つまり音がうまく拾えなくても、問題を間違っても、当然ショックは受けますが、それが当然と思うようになり、そして出来るようになると、よし次!という考えにシフトすることが出来、だいぶ気持ちがラクになりました。

とにかく、これに人生を賭けてみよう、と思い、当時、夢中になっていた優先順位順に切り捨てていきました。

ゲームは処分し、

連続で見ているドラマは録画を止め、

優先度の低い飲み会にはいかず、

会社ではなるべく1人の時間をつくり、

帰りにコンビニに立ち寄る等目的もないのにムダな回遊行動は止め、等、

とにかくガムシャラに夢中に学習してきました。

その副作用か、2006年から約10年くらいは流行の歌、ドラマ等全く知りません。知らないものの、あまり後悔もしていません。それで成長できたので後悔する理由もないし、夢中になったものを見つけ、そして今でも夢中になれているので以前の行動は、ひょっとしたら失敗なのかもしれませんが、それはそれでよいと思っています。

今述べてきたようなことは、私の経験談なので、みなさんにフィットするとは思っていません。刺激にはなると思いますが、だからと言って

朝3時に起きるべし!

平日1日5時間、週末10時間学習すべし!

こんな「べき論」でもないと思います。

あくまでも、自分のペースで無理のない範囲で続けてみることをオススメします。

ただ、昔のブログはライブで相当無茶なことをやっていたのでそれはそれで楽しいかったのを覚えています。時折そんな無茶なこともしたいと考えていますが、とりあえず控えている書籍の準備をまずはしっかり行おうと思います(落ち着いた優等生のようで恐縮です)。 私が英語学習を始めて今年で15年経過します。英語学習は今後も続けますがそろそろいろいろとアレンジしたり、他のこともチャレンジしたいと思っているので、いい意味で進化を続けつつ、英語学習者のみなさんの少しでもお役に立てるサポートをしていければと思っています。 

さて、GWも真っただ中ですね。

みなさんの英語学習が充実されますように!

それでは。

 Tommy 

学習者さんの質問:モチベーションを保つ方法について⑤終わり

昨日の続きです。

学習する、し続けるためには絶対、とは言いませんが必要なものがあります。

それは、お菓子とお茶です。

少し表紙抜けするかもしれませんが、学習するときに、いや何か集中するときに

コーヒーとお菓子がないと私の場合、学習出来ないわけではないですが、パフォーマンスが落ちます。

ちなみに、英語学習を始めた時は、

コーヒーブラックとチョコパイ1個。

これが標準装備でした。

チョコパイ1個というのは、私の場合は早朝学習なので、朝食までの時間の小腹を満たす、というのがちょうどいい量だったのに加えて、チョコとクリームの滑らかさが心地よく、それでいてだいたいどこにいても買えて、そんなに高くない、というのが理由です。自分のニーズに合っていた、と思います。

それで、いったん定着するとだいたいルーティーンとして定着するので、ないと逆に学習に影響するようになる。

よい意味でモチベーションを維持するための学習ツール化していきました。

これは、ここに書いたからコーヒーとチョコパイを食べなさい、というわけではなく、

そういう口につまむものがあるとはかどる要因となるし、その時のその気分で「自分にはこれがモチベーションンとなる」というのを見つけるとよいと思います。

人によっては何も食べない、という選択の方もいるでしょうし、私は板チョコがよい、私は眠気を覚ますフリスク、私はスルメイカ、といろいろあると思います。

また、食べるタイミングもあります。私は、模試や問題を解いているときは食べませんが、解説を読んだり、解答のプロセスを考える、試験の作戦を立てる、という思考を深めるときはついつい手が伸びている、というような感じです。

食べることに興味を持つといろいろなことに派生はしますが、外のカフェやファミレスで学習する際に、ここのカフェではチーズケーキとコーヒー、ここのファミレスではパフェとドリンクバー、といったように空間に加え自分のお気に入りを見つけるとそれはまたいい意味でプラスのやる気効果が生まれます。それによりカフェ探索も出来ます。特に今は書籍執筆がメインとなっていますので、出版社周辺にはいろいろなカフェがあったり中では打ち合わせをしている光景が見えたりしますので、やはり、カフェの位置づけはとても機能的だな、と思います。

加えて、お茶のおともにするお菓子のチカラはすごいと思っています。

特に、セミナーでお会いする学習者の方から差し入れを頂くことがありますが、全国の名家で見たことも聞いたこともない、とてもおいしいお菓子、というのを頂くことがあり、つくづく日本にはまだまだこんなものがあるんだな、と日本の食文化に感心してしまいます。具体的に何?というのはたくさんあるので差し控えますが、今まで英語学習以外では赴かなかったところのお土産はとても斬新でしたし、首都圏エリアでも新作や掘り出し物があると、おお!と思ってしまいます。

今はなかなか、カフェやファミレスで勉強をする、という環境ではないのかもしれませんし、全国に直接赴いてのセミナーというのも難しくなっていますが、早くそういう時期が戻ってくるといいな、と思いました。

それでは、今日も頑張りましょう。

明日より本格的な連休に入りますので、5月以降のTOEICで力を付けていく方はしっかり学習していきましょう!

Tommy

学習者さんの質問:モチベーションを保つ方法について④

続きです。

モチベーションを保つ1つの方法として『個と交流』というのがあります。

『個』というのは、まさしく『個人』としての行動です。

・1人だけに慣れる空間を作る。

・1人で集中する時間を確保する

・自分のペースで自分で立てた計画をこなす。

・自分の出来栄え、結果に一喜一憂する

など・・・

『交流』というのはSNSやイベントを通じて、同じ目的で学習している方、共感できる方と交流することで、よし頑張るぞ!という気持ちを維持させることです。

直接交流しなくても、ひそかにツイッターで追いかけるなども出来ますし、勝手にライバル視することもできます。

私が英語学習を始めたときは、個100%で学習していました。

今と異なり、ツイッター等、リアルタイムでつぶやく場所もあまりありませんでしたし、ブログもそんなにない時代でした。

そういう環境があったことに加え、30歳から英語学習を始めた後ろめたさもあって自分だけに英語学習を留めておきたかった、というのもあったのかもしれません。

そもそも、勉強なんて1人でするものでしょ、という考えがベースにあるのも事実です。

それが変わったのが、800点前半でスコアが頭打ちになり、もう自分では限界だ!と思い込んでいた時にたまたま参加したのが、ブロガーさんの集まるオフ会でした。

あれは2008年の7月。東京は池袋でした。

その中に濱崎さんがいた。

そこから交流が始まった。

当時、800点前半で停滞していた私は、すでに975点を取得し、満点を射程圏内に入れた濱崎さんに、自分の音読筆写をびっしり書いたノートを見せてこう尋ねました。

『突然で恐縮なんですが、こんだけやっていてもスコアが伸び悩んでいるんですが、どうしたらいいですかね?』

濱崎さんは、コイツマジ?みたいな目で一瞬たじろいでいましたが、

『いや・・・、ここまでやっていたらすぐに伸びますよ』

それから1週間後のTOEICでほどなく900点を超えていました。

おそらく、自分一人で学習して受験したらたぶん超えられなかったかもしれません。

それが背中を押してくれたことで、ポン、とスコアがひと回り上がった。

そういう意味で共感・交流する力はすごいなあ、と思いました。

同じようなケースが、昨年初頭まで実施していた書店での相談会でもそうでした。

私が相談役として学習者さんの相談に乗っていたのですが、

人によっては、「学習内容にはまったくスキがないのになあ」

そう思う方には、

『今のまま続けていればきっと伸びるので自分を信じて頑張ってくださいね』

そういうアドバイスを送りました。

その方は、やはりそれから早いうちにベストスコアを取った!教えてくれました。

個人で学習する、という気持ちや意欲は絶対に重要

SNSやイベントで交流することでマインド面をプラスに作用させ、モチベーションを上げていくことも必要。

重要なのはこのバランスです。

個人だけでやって行き詰った場合、解決策を見出せなければ長いトンネルに入るか、止めてしまうこともあるでしょう。

交流しすぎて、自分のレベルが上がらず、周りはスコアアップしていくのに、自分だけはしていない、ということもあるでしょう。

この2つをバランスよく取り入れて、健全な学習が出来ればよいですね。

おそらくですが、時間配分にして個:交流=7:3か8:2くらいがよいかな、と思います。

SNSで交流している時間、イベント参加の時間も学習時間と見立てて自分の配分で考えてみてください。もしこの配分が交流側によっていればちょっと配分を考えてみてもよいですし、個の時間に寄りすぎていて、ストレスや行き詰まりを感じていれば交流の割合を増やすようなリバランスを考えてもいいでしょう。

今日からGWに入る方も多いんですかね?

実り多い英語学習機関になりますように。

それでは、今日も頑張っていきましょう!

Tommy

学習者さんの質問:モチベーションを保つ方法について②

昨日の続きです。

『特に目的がなく英語学習を、TOEICを始めてしまったのですが、ダメでしょうか?』

→ イヤ、決してダメなことはありません。ただし・・・。

私の学習方針を考える際に、

たいていの場合、目的が先に来ます。

■進学、就職、英字新聞が読めるように、字幕なしで英語を、1人で海外に・・・。

おそらくいろんな目的があると思いますが、

その目的を達成するために、手段としてTOEICを始めるのはアリです。

それにより、どれくらいのスコア取ればいいか明確になりますので。

学習計画が立てやすいし、TOEICに対する出口も明確です。

そのスコアが達成された暁には、自分の目的に見合った英語を身に付ける素地が付いたわけなので。

そのお手伝いをさせていただくことが出来るのなら私もうれしく思います。

一方で、友人・知人の誘いで、何となく、時間があったので趣味に、と始める方も少なくありません。

これは目的があまり定まっていませんが、TOEICという学習手段をとりあえず先にやってみる、というパターンですね。

この場合、ある程度続いた場合、だいたいスコアが頭打ちになり、試験を受けていくうちにふとこう思うわけです。

『私、このまま受けていていいのだろうか・・・?』

こういう方へのモチベーションの保ち方を考えてみます。

なんでもよいので取りあえず初めてみることはいいことです。

ただ、「何のためにやっているんだろう?」と思ったら少し考えてみるといいと思います。

私が勧めるのは2つです。

1.目的を改めて探してみる

目的なしで始めたわけですから、今一度目的を探してみてはいかがですか?

せっかくなので、まずはキリのよい600点、730点等キリのよい点数を目指して頑張ってみる。

修飾等で英語力というところで優遇されるスコアを取ればキャリアアップにつながります。

あるいは趣味にしていることを調べるのに英語のサイトを読む、ということを目的にしてみる、等ですね。

目的が定まると、よし、頑張るぞ!というモチベーションが上がりますし、それによって新たな知識が獲得できます。

2.敢えて目的を探さず、趣味としての面白さを見出す。

年間のTOEICのカレンダーを決めて、それを最優先で行動してみた場合、自分にとってどんな『面白さ』があるか考えてみることです。

こんなことを想像してみてください。

・IIBCからの案内が来たら試験申し込み開始日と時刻をチェックし、必ず申し込みを忘れないことで、プラチナチケットを取ったぞ!という高揚感を得ることが出来ます。

・試験に向けて学習するための新刊を手に入れると、新たな買い物というものはモチベーションがそれだけででます。

・お気に入りの講師やツイッターアカウントを追いかけることで、親しみが自然にわきます。

 仮に自分も発信するとそれに返信や『いいね』をもらえるだけで相当な励みになるはずです。ツライ時にもきっと励ましてくれるでしょう。

・学習するためのオヤツを買うことは、何も悪いことはありません。フル回転する脳に思いっきり栄養を与えましょう。お会計が990円になるように購入できれば、それだけでその日はハッピーなはずです。

・こうなると試験当日ははっきり言って『お祭り』です。最近は1か月間隔で試験をすることが増えてきました。SNSでつながると、1週間前、前日、当日の朝、受験直前まで、「行ってらっしゃい!」「がんっばって来いよ!」と家族以上の激励を受けることがあります。

・試験開始前に会場につくと、ヘッドホンをして対策本を読んでいる多くの学習者さんに合うでしょう。あ、あのヒトもMIX佐藤さんの『卵のフレーズ』を持っているな、と微笑んでしまうかもしれません。会場のいろんな場所を工夫して食べている、チラリと見える軽食やオヤツに、「あ、自分も次はあの味にしよう」と思ってしまう可能性もあります

・試験終了後は、昔の学生時代を彷彿とさせるような、会場最寄り駅に向かうまで、受験会場敷地をザッ、ザッ、ザッ、と歩きながら、見ず知らずのヒトの『今日も最後まで出来なかったね』という会話に励まされることでしょう。

・帰宅前に、試験を頑張った自分にちょっとしたご褒美を与えてみましょう。いつも発泡酒の方は、今日くらいちょっと贅沢なビールにしませんか?いつもは3個入りの100円プリンで済ませている人はたまにはいちごショートを奮発してもよいでしょう。

いかがですか?

TOEICを受験する、という行為だけでもはっきり言って一大イベントです。

試験を受けていればわかりますが、隣席や前後が空席の場合、病欠か、来るのがおっくうになったか、急にバイトが入ったか、いろいろな事情があるかわかりませんが、あなたはその場に姿を現し、約120分戦ってきたわけです。

それから3週間以降経過すると、インターネットにスコア速報が出ます。

一喜一憂すること間違いないですが、スコアを見るその瞬間、おそらくどんなスコアの時もそうですが、人生で〇番目に緊張する、あのドキドキが、血の巡りを指先から頭のテッペンから足先までドキドキが、駆け巡り、クリック、タッチすると、パっと出るわけですよね。

!!

!!!

そこからはまさしく天国と地獄。

いや、少し時間が経過すると、普通の世界に戻りますが、

・おおーーーー!

・ああーーーーー!

・びみょーーーーーーー!

そんな感想を持つはずです。

そして、SNSでは、仲良くしてくれたトイック太郎さんが、

『やりました!遂に900点超えました!ありがとう!ありがとう!』

そういって、ちょっとセンターがずれたスクショを貼り付けて速報を共有するわけです。

もう、スコア速報発表後の半日は仕事が手に尽きません。半日休暇を取る必要があるかもしれません。

どうですか?

申し込み、受験前、受験当日、受験直後のクールダウン、受験後のスコア発表。

受験をするだけでこれだけの体験を手に入れることが出来ます。

そして、スコア10点の方も990点の方も同じテストを受験する。

受験するアナタが主役になる。

それを楽しいな、と思うのであれば目的をそこに置いて頑張ってみる。

それでいいと思います。

違う目的が出来ればその時点で変えればいいですし、趣味としてやるなら

そんなものだと思います。

ですので、

そんなに目的が明確じゃない、ということを嘆く必要もないです。

ただ、

それでも、何のためにやっているんだろうな、と思うのであれば、

TOEICから、英語学習から少し距離を置いてみてください。

やりたくなったら自然とまた戻ってきます。

一時的に離れた方で、戻ってきてベストスコアを更新した方を何人も知っています。

ですので、離れることはそんなに悪いことではありません。

いずれにしても、良いスコアを出す人は、マイペースな方が多く、そのマイペースを貫くことで、突き抜けるスコアを出すことが多いです。

『あなたらしく』頑張ってみる。

それがモチベーションを保つ方法の1つだと思います。

それでは今日も頑張りましょう!

Tommy

今日の気づき

みなさん、本日のTOEIC公開テストお疲れさまでした。

手応えはいかがでしたか?

中には受験を断念された方もいらっしゃると伺っていますが、

いろいろと事情が最近はあるので、そのあたりはいろいろとお察しします。

ところで、本日はPart-1が少し難しかった、という声が多いようですね。

あまり馴染みのない表現だったり、写真描写と音声の語が一致せずに選択肢の取捨選択に時間がかかっていると解けなくなってしまいますので、6問しかありませんが、しっかり集中して解くようにしましょう。

よりぬきシリーズで、Part-1,2の少し難しめの問題を収録しておりますので、よろしければ力試しにやってみてくださいね。

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そういえば今日、sagging economyという表現をみかけました。

sag、とはweak, less valuableという意味でロングマンに載っていますが、

弱まる、価値が下がるという意味でつかわれる自動詞です。

分詞として名詞を修飾して今回のように、「下降していく景気、経済」というように、

あまりいい意味には使われません。

TOEICにはこのように時代背景をとらえたような表現が出ることがあります。

遠い昔ですが、2006年W杯あたりのTOEICでは、「タカハラ」「ナカムラ」という名字が出て、「おいおい」と思いました。あれから15年も経過するんですね・・・。

日本も本日より緊急事態宣言が発出され、飲食店も酒類の提供が難しくなるようですね。

いろいろ大変ですが、希望の光を見据えて頑張っていきましょう。

本日頑張った方には是非自分にご褒美を上げてください。

今日受験しなかった方は、次回に向けて奮起していきましょう。

私の本日のご褒美はイタリア栗のモンブランです。

今からまた原稿執筆があるので、もう少ししたら頂きます。

イタリア栗の濃厚モンブラン|セブン‐イレブン~近くて便利~ (sej.co.jp)

それでは、明日からまた頑張りましょう!

Tommy