雑感:伸び悩みへの処方箋

最近、よく聞く声として、

3回連続でスコア上昇しないので、もうTOEICをやめようと思います。

800点まで到達しましたが、そこから先が伸び悩み、限界かと思っています。

スコアが550点から伸びず、もう勉強がいやになりました。

こういう声を目にする耳にするようになりました。SNS上もですが、実際の私の周りからも(よく)あります。

自分を例にすると、

①300点台から600点突破するまではよくあった。

②800点前半でホントの壁があった。

③990点を取り切るまで、もう自分は本当にダメだと思った。

この①-③で本当にあきらめそうになりました。

それぞれを語ると長くなりますが、今日はそれぞれに共通することについて考えてみたいと思います。

■ポイントは寝かせること

どの期間でもわからないことは遭遇します。

『このナレーター、スクリプト通りに絶対読んでない!誤植だ!』

『どうしてこの正解が(B)で、(D)が不正解なんだ!』

正直のあるところに躓くと、それが連鎖して、他に似たような問題があったら躓いたところが気になって、2択まで絞り込めて正解じゃないほうを選んでしまって結局間違う。もしくは正解するけど、気分が晴れやかではない。そして本番を受けてスコアは前回と変わっていないか、下がっている。もしくは上がっているもののそれがなぜかわからない。

振り返ってみると、それは『あるある』です。

これらの理由を今考えてみると、それが正解・不正解であることのロジックに気づいていない、聴き方に問題がある、等理由がたくさんあります。

単純にいうと、それに気づいていないから、モヤモヤするんです。それでいやになるんです。

それだけ。

これは私に当てはまることなので、一般化するのかは研究したことがないのですが、多くの場合そういう気がします。

じゃあ、どうするか?

とはいえ、個別指導してそのすべてを解決することが出来ないことはないのですが、費用対効果、効率性の観点でそれがベストとはいえないこともあります。

カギは、というか打開できるかも、というレベルで読んでほしいのですが、

いったん、その日は考えて考えて考えて、わからなくても、うーん、うーんとなって、

それでもわからなかったら、『うん、この答えは(B)だ、もうそれで行こう』と思いきってしまうことです。もしくは解説を呪文のように読んで、自分の理屈にする。

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そして、それをそのまま寝かせる。熟成させる。

実際、その時点で何の解決にもなりませんが、

心の安寧は取り戻せるはずです。そう思ってコーヒーとケーキを食べると自分って何て幸せだな、と思うでしょう。生ビールと砂肝を合わせたら天国直行かもしれません。

ただし、なんでだろう、という気持ちは忘れない。

そうやってある日学習を積み重ねていくと、少しずつ発見があり、突然、

『あ、この考え方をあの問題に適用すると、こういうことになるのか!』

『あ、アメリカ出身でも地域によってはthの発音が脱落する時があるのか!』

と何かフラッシュバックのようにわからなかったものが思い起こされ、知識化されます。

いったん過去の情報を点として位置づけ、それが線になる瞬間を待つんです。

そう思うと、わからない問題は、今の自分にとっては『点の事象』で、これから前に進むことで『過去の点と将来(現在)の点がつながることを待つチャンスだ!』と捉えることが出来ます。

大切なのは学習を続けることです。続けることで、それらをつなげることが出来ますが、途中でやめると、それをつなげることが出来ません。そう考えると、続ける、ということは大きなチャンス、努力の側面から成功をつかみ取る手段、と考えることが出来ます。

もし当てはまる方がいれば何かの参考にしていただけますとうれしいです。

①-③については長くなりそうなのはまたの機会か、要望あれば無料セミナー等イベントを開催できるような機会にでもお話ししたいと思います。

Tommy

雑感:読む基本

共通テストの国語の読解を試す問題で、複数文書を参照して解く問題、というのがあります。

これは複数の文書を参照しながら設問を解く問題で、

両方にある情報を関連付けて解く、という問題です。

私が20、いや30年近く前に解いたセンター試験ではそんな問題はありませんでしたが、今後定着していくのかな、と思います。

大学入学後は、レポートにせよ、論文作成にせよ、そして社会に出て報告書を作成するときも当然のことながら複数の文書や資料をインプットに入れて解くことは極めて自然なことです。

そう考えると、TOEICのPART7の先見性たるや、すごいものです。

そういえば、都内でセミナーを行っていた際に、難しめの複数文書参照問題を全て和訳して解いてもらった経験があります。

和訳ではありましたが、1問1分、つまり5分で文書を読んで解く、ということに挑戦してもらいました。

その結果・・・、

20人中2,3人しか全問正解していませんでした。

これは何を意味するのかというと、

英語であろうが母国語であろうが、

読解できない場合、そもそも語学力というより読解力がないとその問題は解けない、ということになります。

ですので、英語の長文問題が苦手、という問題に直面した場合に、少し基本に立ち返って、

日本語の読解力が身についているのか、という視点で考えてみるとよいでしょう。

例えば、和訳で長文問題を解いてみる、とか日本語検定の問題に挑戦してみる等、です。

Tommy

雑感:電車内の雑念

先週電車に乗っていた時のこと。

通常は音楽や英語音声を聴くことが多いのですが、この日はイヤホンを自宅に置き忘れてきたので、トレインチャンネルを眺めながら移動時間を過ごしていました。

しばらくすると、中学生とその親御さんと思われる声が聞こえ・・・、

『〇〇ちゃん、私のカバンに入っているこのペン、誰のかわかる?』

『うん、そのペンは、私の!イッツ マイン ペン!』

『わー、〇〇ちゃん、英語話せてステキねー!さすがねー!』

ん、いやいや、ちょっと、今『マイン』って言ったよな。わかる、わかるけど、mineを使う場合、その後のpenは要らないよ、penをつける場合は、所有格のpenだよ。mine=自分のもの、という所有代名詞の機能があるから、It(the pen) = mineの関係だよ。代名詞を問う問題はTOEICのPart-5には毎回必ず出題されていて、所有格を問う問題のトラップとして所有代名詞や再帰代名詞を入れることはよくあるんだ。でも中学英語の文法で登場するし、ここで間違ったままだと、その後苦労すると思うんだけどなあ・・・・

と心の中で思う自分がいました。

どうしようかいうべきか、言わないべきか、これをいうことで中間テストの点が上がるならボランティアで教えてあげるべきか、いや、いきなりキモイおっさんが親子に話しかけること自体、今の日本ではどういう扱いになるかもわからないし、でもそこで間違え、いや仮に中間テストでその問題が出なくて、高校入試や大学入試に出ない、とすると、次に出会うのはTOEICのPart-5か6、103問目か135問目くらいかな、いや、待てよ、そもそもmineといったわけではなくmyと言ったのかな、発音の問題か、それとも私が聞き取れなかっただけなのか、そうだよな、そういうことにしておこう、この親子に次回いつ会うかわからないけど、英語力が上がるように少なくとも、TEX加藤さんなりの念を送っておこう・・・。グッドラック👍

教訓:電車内ではイヤホンをしておく。

Tommy

Part6特急こぼれ話:桃とターコイズ

おかげさまで、拙著『TOEICⓇL&R TESTパート6新形式ドリル』が増刷!

との連絡を頂きました。

本当にありがたいことです。2017年3月の発売以降、毎年1回のペースで重版いただくとは思ってもおりませんでした。

当時はジョナサンのシャキシャキキャベツのハムエッグサンドが無敵!とか思って好んで食べていました。ジョナサンは場所によってモーニング時に英字新聞を出してくれるところがあるのでよく作業していました。

この本は、Part-6にだけ特化した本というのはあまりなく、Part-5でもPart-7でもない、解き方を知る、実際に問題を解いてみる、ことで実力をつけるコンセプトで製作しました。

オビの

『パート6は地味、だから差がつく!

この表現は企画の際に、Part-6の特徴を編集担当者といろいろと話し合っていた時に、

編集担当者さん『Part-6って地味ですよねー』

     『そうなんです。だからこそ、しっかり特徴を知ってやれば差がつくんです!』

編集担当者さん『あ、いいですね!その表現。販促時のフレーズに使いましょう』

そんなやり取りから生まれたキャッチフレーズです。

今でもその考えは変わっていません。

地味だから差がつく、

つまりやればやっただけ報われるパートです。

(他のパートもそうなんですが、地味だからこそ差が付きやすくなると思います)

当時は、販売記念イベントをやってオリジナルチョコも製作したり、

おりしも特急シリーズ200万部突破に差し掛かり、朝日新聞出版社さんが記念パーティーを開催してくれたり、

神崎先生、花田先生、TEX加藤先生、森田先生、ヒロ前田先生、加藤優先生、濱崎先生、藤枝先生、八島先生といった豪華布陣にステキな編集担当者さん、  

に囲まれてのパーティーでした

なかなか、華やかな感じだったのを思い出しました。

せっかくなのでなかなかできないこぼれ話を1つ紹介します。

最終的にカバーデザインを作成する際に、何色か候補が上がり、うち2色に絞り込んだのですが、1つが採用したターコイズブルー、もう1つが薄いピンク、桃色でした。

当時の最終候補案の1つ

どっちがいいかな、3月出版だから桃かな、とも思ったんですが、最終的にインスピレーションもあって、ターコイズブルーにしました。

決定的な理由が、ターコイズはパワーストーンとして

『身につけることで、揺るぎない信念を貫き、夢や目標を達成させる』

という意味があり、あ、これは学習者に向けて与えたいパワーだな、と思ったことがあります。 -出典:パワーストーン意味辞典-

加えて、ターコイズは「友情の石」としても知られており、人にプレゼントし、されることにより、心と心をつなぐ絆をよりいっそう深め、パワーアップさせる石ともいわれている、ということで、相互学習する、特にブログやツイッター等SNSを通じて、学習する・理解する・スコアアップする成長するキッカケになっていってくれるとうれしいな、という意味も込めました。

※確か、出版イベントでお話ししたと思うので、しばらくはターコイズ本としばらく愛称を込めて呼んでいただいたこともあります。

これからも、誰かに寄り添い、学習するキッカケや参考になるモノを、書籍にかかわらず、このようなブログ等のコンテンツを提供していければと思っております。

土日は大半を執筆活動に費やしていますが、また気持ち新たにモチベーションを上げて取り組んでいきたいと思います。これからもみなさんのニーズに刺さるようなものを創っていきたいと思います。よろしくお願いします。

それでは、Enjoy your weekend!

Tommy

最近目にするTOEIC語彙:arguably

最近妙に目にする単語を紹介します。

この語は、和訳から覚えてはいけません。

派生語として覚えたほうが定着する(と思います)。

 argue 議論するという動詞があります。

 これに接尾辞の-ableをつけると形容詞になり、

 arguable 議論の余地がある、

疑いの余地があると疑念がありそうな意味を持ります。 

これを副詞にしたのがarguablyです。

副詞だから、「議論余地があって」という意味になるんじゃないの?

と思った方もいるかもしれませんが、 

副詞にすると、

(議論の余地があるかもしれないが)ほぼ間違いなく、という意味で、

文全体や形容詞、とりわけ最上級を修飾することが多いです。

ロングマンで検索すると、

Say that there are good reasons why something might be true

つまり、そうかもしれないというふさわしい理由がある、

そういう時に使います。

 例えば、

HUMMER-san is arguably the most successful example among TOEIC learners.

こう使うと、

「HUMMERさんは間違いなくTOEIC学習者の中でもっとも成功した例です。」

という意味になります。

(疑う人がいるのか、というぐらいの輝かしい実績の持ち主なので異論あるヒトはいないと思いますが)

そしてなぜこのような語を取り上げたかというと、

大リーグで活躍する大谷翔平選手に使われることが多いんですね。

どの現地紙の記事を見ても、

Shohei Ohtani, arguably one of Japan’s most promising athletes. 

間違いなく、日本で一番有望なアスリートの1人

Shohei Ohtani has become arguably the best all-around player in the majors

間違いなくメジャーリーグで一番のオールラウンド(万能)選手

Ohtani, arguably the most hyped Japanese prospect in MLB history

メジャーリング史上、もっとも取りざたされている日本人の活躍

と、いったようにたっくさんこの語が出てきます。

ちなみに、TOEICでは副詞の品詞問題、語彙問題でこの語が出現し、どちらかというと文全体を修飾する際に使用するケースが多いです。とはいえ、最上級を修飾するような表現も自然なので出現するかもしれません。私の場合はまだ本番で出会えておりませんが。

TOEICでは上級者向けの問題、として登場します。

Part-5,6,7のリーディングセクションに出ることがあります。

私の場合は見るといつもトキメくので、だいたい、「あ、今回ココにいたな」となります。

しかし、今日も大谷選手ホームラン打つかなー、と思ったらしっかり打ってくれるんですよね。本当に素晴らしいです。

 私も負けじと頑張ります。

今日は金曜日ですね。平日頑張って疲れをいやして週末リフレッシュ、もしくは週末お仕事の方はもうひと踏ん張りしていきましょう。

それでは、

Have a nice weekend!

Tommy