雑感:感覚を変える

昨年から、スタートアップ企業の社長さんにお会いする機会があり、いろいろとお話しさせていただく機会があるのですが、

組織というよりも1人でいろいろと動くので、物事を進めるのがとても速いなあ、と感じます。

『あ、これですね、わかりました明日にはやっておきますよ!』

『は、速いですね』

『だいたいいつもこんな感じですね。』

『そうですか・・・』

似たようなことが昔あり、

あるイベントでパート5の早解き大会がありました。

当時、スコア800点くらいだった私は確か7分くらいで40問解いた、と記憶しています。

ただ、その時に登場した達人たちは確か4分程度で解いていて全問正解だった(はず)。

いやいや、4分じゃ出来ないだろ、ゼッタイ。

そう思っていましたが、実際はそれから3年くらい鍛錬を積んだのちに、

自分でも3分ちょっとで解けるようになりました。

ポイントは、自分でそれを出来るイメージを持つか、出来るようになりたいと思うか。

感覚を変え、自分の成長イメージをそこに合わせる、ということです。

もっとも大谷翔平選手の照準に合わせる、という人はとても特殊かもしれませんが、

いつか彼の記録を超えたい、というヒトがいたときは、

当然そこに合わせていくはずです。

自分よりレベルを上げたい場合は、

そういう自分よりも秀でている人に照準を当て、成長イメージを掴んでいくとよいと思います。

Tommy

雑感:まくられ

8月になりました。

夏だし、暑いし、ビアガーデンもやっているし、いろいろと会いたい人と会って会って会いまくって懇親を!と思っているうちに、逆にいろいろな人から予定を入れまくられ、キリキリ舞になっています。うれしい反面、体調管理に気を付けないといけないですね。この土日でリカバリーします。

さて、アスク出版さんからTEX加藤さんの新作を献本いただきました。

[音声DL] TOEIC L&Rテスト 文法問題はじめの400問 | TEX加藤 |本 | 通販 | Amazon

初心者向けの本で、まさしくお手本になりえるものですね。解説も含めてポイントが抑えられており、非常に読みやすいです。基本を押さえる、押さえ忘れているチェック用にいいな、と思いました。

忘れているから、敢えて初心者レベルからチェックする、というのはとてもいいことですよ。

特に自分が得意と思っていても、おや?と思ったり、苦手分野を1からやってみたときに、新たな発見があったりと、財産になりえることが少なくとも、独学一辺倒だった私にはとてもよかった経験があります。

特に、カギは、初心者の本をいつもの2倍くらいのスピードで解いてみたときに、『あれ、これは・・・』と悩んだやつは、実は苦手の側だったりすることがよくあります。得意だと思っても、解答に時間がかかる場合は、処理時間に追われ、読み切れない、解ききれない原因を誘発します。

もっとも、書籍によって合う・合わないは人によって異なりますので、是非書店等で手に取って、あ、これは!という本が合ったらこの夏にやりこんでみてください。

さて、これからビールを飲みます。

皆様、よい週末をお迎えください!

Tommy

雑感:伸び悩みへの処方箋

最近、よく聞く声として、

3回連続でスコア上昇しないので、もうTOEICをやめようと思います。

800点まで到達しましたが、そこから先が伸び悩み、限界かと思っています。

スコアが550点から伸びず、もう勉強がいやになりました。

こういう声を目にする耳にするようになりました。SNS上もですが、実際の私の周りからも(よく)あります。

自分を例にすると、

①300点台から600点突破するまではよくあった。

②800点前半でホントの壁があった。

③990点を取り切るまで、もう自分は本当にダメだと思った。

この①-③で本当にあきらめそうになりました。

それぞれを語ると長くなりますが、今日はそれぞれに共通することについて考えてみたいと思います。

■ポイントは寝かせること

どの期間でもわからないことは遭遇します。

『このナレーター、スクリプト通りに絶対読んでない!誤植だ!』

『どうしてこの正解が(B)で、(D)が不正解なんだ!』

正直のあるところに躓くと、それが連鎖して、他に似たような問題があったら躓いたところが気になって、2択まで絞り込めて正解じゃないほうを選んでしまって結局間違う。もしくは正解するけど、気分が晴れやかではない。そして本番を受けてスコアは前回と変わっていないか、下がっている。もしくは上がっているもののそれがなぜかわからない。

振り返ってみると、それは『あるある』です。

これらの理由を今考えてみると、それが正解・不正解であることのロジックに気づいていない、聴き方に問題がある、等理由がたくさんあります。

単純にいうと、それに気づいていないから、モヤモヤするんです。それでいやになるんです。

それだけ。

これは私に当てはまることなので、一般化するのかは研究したことがないのですが、多くの場合そういう気がします。

じゃあ、どうするか?

とはいえ、個別指導してそのすべてを解決することが出来ないことはないのですが、費用対効果、効率性の観点でそれがベストとはいえないこともあります。

カギは、というか打開できるかも、というレベルで読んでほしいのですが、

いったん、その日は考えて考えて考えて、わからなくても、うーん、うーんとなって、

それでもわからなかったら、『うん、この答えは(B)だ、もうそれで行こう』と思いきってしまうことです。もしくは解説を呪文のように読んで、自分の理屈にする。

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そして、それをそのまま寝かせる。熟成させる。

実際、その時点で何の解決にもなりませんが、

心の安寧は取り戻せるはずです。そう思ってコーヒーとケーキを食べると自分って何て幸せだな、と思うでしょう。生ビールと砂肝を合わせたら天国直行かもしれません。

ただし、なんでだろう、という気持ちは忘れない。

そうやってある日学習を積み重ねていくと、少しずつ発見があり、突然、

『あ、この考え方をあの問題に適用すると、こういうことになるのか!』

『あ、アメリカ出身でも地域によってはthの発音が脱落する時があるのか!』

と何かフラッシュバックのようにわからなかったものが思い起こされ、知識化されます。

いったん過去の情報を点として位置づけ、それが線になる瞬間を待つんです。

そう思うと、わからない問題は、今の自分にとっては『点の事象』で、これから前に進むことで『過去の点と将来(現在)の点がつながることを待つチャンスだ!』と捉えることが出来ます。

大切なのは学習を続けることです。続けることで、それらをつなげることが出来ますが、途中でやめると、それをつなげることが出来ません。そう考えると、続ける、ということは大きなチャンス、努力の側面から成功をつかみ取る手段、と考えることが出来ます。

もし当てはまる方がいれば何かの参考にしていただけますとうれしいです。

①-③については長くなりそうなのはまたの機会か、要望あれば無料セミナー等イベントを開催できるような機会にでもお話ししたいと思います。

Tommy

雑感:電車内の雑念

先週電車に乗っていた時のこと。

通常は音楽や英語音声を聴くことが多いのですが、この日はイヤホンを自宅に置き忘れてきたので、トレインチャンネルを眺めながら移動時間を過ごしていました。

しばらくすると、中学生とその親御さんと思われる声が聞こえ・・・、

『〇〇ちゃん、私のカバンに入っているこのペン、誰のかわかる?』

『うん、そのペンは、私の!イッツ マイン ペン!』

『わー、〇〇ちゃん、英語話せてステキねー!さすがねー!』

ん、いやいや、ちょっと、今『マイン』って言ったよな。わかる、わかるけど、mineを使う場合、その後のpenは要らないよ、penをつける場合は、所有格のpenだよ。mine=自分のもの、という所有代名詞の機能があるから、It(the pen) = mineの関係だよ。代名詞を問う問題はTOEICのPart-5には毎回必ず出題されていて、所有格を問う問題のトラップとして所有代名詞や再帰代名詞を入れることはよくあるんだ。でも中学英語の文法で登場するし、ここで間違ったままだと、その後苦労すると思うんだけどなあ・・・・

と心の中で思う自分がいました。

どうしようかいうべきか、言わないべきか、これをいうことで中間テストの点が上がるならボランティアで教えてあげるべきか、いや、いきなりキモイおっさんが親子に話しかけること自体、今の日本ではどういう扱いになるかもわからないし、でもそこで間違え、いや仮に中間テストでその問題が出なくて、高校入試や大学入試に出ない、とすると、次に出会うのはTOEICのPart-5か6、103問目か135問目くらいかな、いや、待てよ、そもそもmineといったわけではなくmyと言ったのかな、発音の問題か、それとも私が聞き取れなかっただけなのか、そうだよな、そういうことにしておこう、この親子に次回いつ会うかわからないけど、英語力が上がるように少なくとも、TEX加藤さんなりの念を送っておこう・・・。グッドラック👍

教訓:電車内ではイヤホンをしておく。

Tommy

雑感:今日はTOEIC®L&R公開テスト

今日はTOEIC®公開テストでしたね。

受験された皆さん、お疲れさまでした。

最近、特に初受験する!という方のツイートをよく閲覧する機会があり、

うまく受験できたかなー、とかそういうことを考えていました。

ちなみに、私もやり直し英語で初受験した公開テストが7月だったので、いろいろな思い入れがあります。確かよく眠れず、少し寝不足でいったことがあるので、Part-7のDPで、使用期限の切れた日焼け止めクリームのハナシが出てきていたことをいまだに覚えています。それに加えて、メチャクチャどきどきしていましたが、隣が小学生くらいの方だったため、いろんな思いを抱いていました。

さて、今日ですが、写真描写問題で”park“という語が動詞で登場していました。

parkは日本語では『公園』ですし、TOEICでも同じ意味で登場しますが、今回は『駐車する』という動詞で登場していました。このように『日本語では名詞だけど、英語で動詞の意味を持つよ』というのは、Part-1ではおなじみで、ほぼ必ずと言っていいほど出題されます。

parkは、自動詞、他動詞の用法があるため対象をなっているものが止まっている状態であればこの動詞、と判断すればいいでしょう。

もう1つ。

(     )of 名詞』のような表現で、varietynatureが出現していました。

前者は、豊富な種類があること、

後者はものの性質

この2つの意味合いを文の中で捉えて、どちらが適切か、しっかり選んで解きましょう。

こういうタイプの問題は、

文法上どちらかが当てはめることが出来ない、例えばofのあとの名詞は複数形でないと文法上成立しない、というのであれば文法問題になりますので、スコアシートが返却されてきた場合は、項目別正答率(Abilities Measured)の棒グラフのR5の正答率に影響します。

※リーディングセクションの一番下の棒グラフですね。

文法上、どちらも当てはまるけど、意味としてどう考えてもこっちだろ、という選び方をする場合は語彙問題です。この場合は、項目別正答率の棒グラフのR4の正答率に影響します。

以上、ちょっとした気づきでした。

さて、東京は引き続き緊急事態宣言下となりました。

いろいろと生活環境で制限されますが、8月も公開テストが行われますので、受験予定の方は頑張っていきましょう。

また、Part-2の平日の補足解説が役に立っています!というお声もいくつか頂いております。ありがとうございます。これも毎日少しずつやれば必ず力が付きます。特に、今日の回も少し難しめな作りでしたが、ロジカルの判断をどうするか、というところは思考を普段から考えているか、いないかで当日の処理時間に影響してきますので、是非お役立てください。明日よりまた行います。

それでは、本日受験された皆さんは疲れをいやしてまた明日から(今日から?)頑張りましょう!

Enjoy your rest of your weekend!

Cheers,

Tommy

最近目にするTOEIC語彙:arguably

最近妙に目にする単語を紹介します。

この語は、和訳から覚えてはいけません。

派生語として覚えたほうが定着する(と思います)。

 argue 議論するという動詞があります。

 これに接尾辞の-ableをつけると形容詞になり、

 arguable 議論の余地がある、

疑いの余地があると疑念がありそうな意味を持ります。 

これを副詞にしたのがarguablyです。

副詞だから、「議論余地があって」という意味になるんじゃないの?

と思った方もいるかもしれませんが、 

副詞にすると、

(議論の余地があるかもしれないが)ほぼ間違いなく、という意味で、

文全体や形容詞、とりわけ最上級を修飾することが多いです。

ロングマンで検索すると、

Say that there are good reasons why something might be true

つまり、そうかもしれないというふさわしい理由がある、

そういう時に使います。

 例えば、

HUMMER-san is arguably the most successful example among TOEIC learners.

こう使うと、

「HUMMERさんは間違いなくTOEIC学習者の中でもっとも成功した例です。」

という意味になります。

(疑う人がいるのか、というぐらいの輝かしい実績の持ち主なので異論あるヒトはいないと思いますが)

そしてなぜこのような語を取り上げたかというと、

大リーグで活躍する大谷翔平選手に使われることが多いんですね。

どの現地紙の記事を見ても、

Shohei Ohtani, arguably one of Japan’s most promising athletes. 

間違いなく、日本で一番有望なアスリートの1人

Shohei Ohtani has become arguably the best all-around player in the majors

間違いなくメジャーリーグで一番のオールラウンド(万能)選手

Ohtani, arguably the most hyped Japanese prospect in MLB history

メジャーリング史上、もっとも取りざたされている日本人の活躍

と、いったようにたっくさんこの語が出てきます。

ちなみに、TOEICでは副詞の品詞問題、語彙問題でこの語が出現し、どちらかというと文全体を修飾する際に使用するケースが多いです。とはいえ、最上級を修飾するような表現も自然なので出現するかもしれません。私の場合はまだ本番で出会えておりませんが。

TOEICでは上級者向けの問題、として登場します。

Part-5,6,7のリーディングセクションに出ることがあります。

私の場合は見るといつもトキメくので、だいたい、「あ、今回ココにいたな」となります。

しかし、今日も大谷選手ホームラン打つかなー、と思ったらしっかり打ってくれるんですよね。本当に素晴らしいです。

 私も負けじと頑張ります。

今日は金曜日ですね。平日頑張って疲れをいやして週末リフレッシュ、もしくは週末お仕事の方はもうひと踏ん張りしていきましょう。

それでは、

Have a nice weekend!

Tommy

雑感:本日の気づき

本日受験された皆様、お疲れさまでした。

手ごたえはいかがでしたか?

今回はなんとなくですが、Part-1,2が難しく、Part-3,4が易しめといった印象を受けました。

毎回このバランス、この塩梅が絶妙だな、と思いました。

今年下期以降で、Part-1,2は新たに取り組むことになるので、難しめのアイテムは入れ込んでおこうと思います。

以下気づきです。

■ビニール袋:plastic bag

『ビニール袋はバックっていうのかな?』という会話がチラホラ聞こえました。

→ はい、言います。ビニール袋は”a plastic bag”と言います。

  この語を初めて聞いたのは、イギリスはロンドンにあるヒースロー空港でした。

  いや、違うな、マンチェスター空港からチェコ空港へ朝5時に移動しようとして

  スニッカーズをキオスクで購入したときに、

  『Do you need a plastic bag?』と尋ねられ、

  なんだ、押し売りか?いや違うな、ビニール袋見せているな・・・。

  でもこれは要らないな。 → Not necessary this time.

そう返答したのを覚えています。

  ちなみに、

  透明ビニール袋は、a clear(or transparent) plastic bag

使い捨てビニール袋は、a single-use plastic bag (→SUPB)と言ったりします。

  最近は、SDGsとか環境の取り組みとして、SUPB, plastic bagと検索すると、

  ビニール袋は環境に良くないので、alternativeとしてエコバックを持ちましょう。

  そんなページが出てきます。

ひょっとしたら、環境上ビニール袋が使われなくなったら、エコバックがPart-1に出題されるかもしれませんね。

ちなみに、エコバックは、”ecobag(s)”で十分通じますが、”reusable shopping bag(s)“とも言います。おそらくPart-1なら単なる”bag”で表現するかな。

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■TOEICは倒置が好き

第2文型(SVC)の基本形は、S is Vです。

Vは、名詞、形容詞、前置詞句が来たりします。

①名詞が来るパターン:

Mr. Tanaka is a client of our company.

訳.タナカさんは当社の顧客です。

②形容詞が来るパターン:

This miso soup is a little sweet because of the sugar in “koji”.

訳.このみそ汁は麹の糖分があるため、少し甘いです。

③前置詞が来るパターン:

Mr. Yamada from PTA is among those asking for a clear explanation.

訳.PTAの山田さんは、はっきりとした説明を求めている1人です。

この第2文型というヤツは、be動詞以降の表現を強調したいとき、文頭に来ることがあるんですね。その場合は、CVSと倒置が起きます。これは文法のルールです。

例えば、3番目の前置詞が来るパターンを倒置にするとこんな感じですね。

Among those asking for a clear explanation is Mr. Yamada from PTA.

倒置にすると、文の構造が少し複雑になるため、解釈に時間がかかってしまうようです。

解釈に時間がかかる、ということは、こういったタイプの問題は、初心者、中級者、上級者、というより、文法を正しく理解しているかいないか、というヒトをふるいにかける問題の1つです。

参考にしていただけますと嬉しく思います。

さて、5月ももうすぐ終わり、6月がやってきますね。

今回も拙著、『でる600でパワーアップ出来たよ!』というお声をいくつか頂きました。

一通り、お悩み相談終了後に、この本の解説プラスアルファでも綴っていこうと思います。

お悩み相談+TOEICの知見について、みなさんの参考になるブログにしていければと思います。

それでは、受験された皆様、ごゆっくりお休みください。そして明日からまた頑張りましょう!

Tommy

  

(やや上級者向けの学習法)Part-5を早く解けるようになるトレーニング

毎朝自分の脳を活性化するために、Part-5を10-12問ほど解きます。

問題数が変わるのは、書籍によって、4、5問で1ページの解説になっていて、区切りがいいためです。

だいたい、10-12問であれば、40~60秒でパっと見てパッと解きます。

どちらかというと1年以上見ていない書籍から引っ張ってきて解くので覚えていない問題を使います。

このトレーニングをしていると、Part-5が本番では早くて2,3分、難しい問題を少し考えて5,6分で解けるようになります。(というか私はなりました)

私の場合、Part-7ではじっくり全部読んで、選択肢を吟味して1問も落とさないように、という作戦を立てているので、これにより、時間をゆっくりかけて読んだり、見直しに時間をかける余裕をここで作っています。

よゐこ、いやよい子には決してマネできないかもしれませんが、

いや、そうじゃないかも、と思って記事にしています。

今日の記事はリーディングスコア480点くらいある方向けかもしれません

■ファーストチェス理論

チェスの世界には、「ファーストチェス理論」というのがある、というのを知りました。

チェスにおいては、

『5秒で考えた手』

『30分考えた手』

は、実際のところ約86%同じ手らしいです。

つまり、どんなに長く長考しても『最初に思い付いた手・考え』に戻ってくるそうです。

ここから、どんなに長考しても常に最高の手段にたどり着く、とは言えないということがわかります。

ただし、14%はそうとも言い切れない。重要な局面ではこの14%が命取りになるかもしれない。

これを見たときに、なるほどな、と思い、パッと思いついた選択肢を選んで解いてみるトレーニングをしてみました。リスニングは早く解いても音声というものがあり、限界があるので適用はリーディングのみを対象にしました(そりゃそうだ)。

そうすると、Part-5の方がPart-7に比べて正答率が高かった。

当然と言えば、当然ですが

Part-5よりPart-7の方が情報量が多いので、いわゆる瞬間的に思いつくことと、実際書かれてあることが一致していない場合が多く、選択肢と書かれている箇所を照合しながら、同じ語彙か、言い換えか、文法上矛盾はないか、という検証作業を行うことで、Part-7の正答率は上がることがわかりました。

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それに長文問題で、瞬時にパッと解くことは心理面で不安でしょうがなくなります。

こういう検証作業を自分で十分に行った結果、いつしか『Part-5を恐ろしく早く解いてPart-7に残った時間を投資する』という戦略になっていきました。

※ちなみに、Part-6はあまり統計が取れていなく、Part-6で問題を落とすことで満点を取れないのも微妙だな、と思い、ここはある程度時間をかけています。1セット、早くて6分、時間をかけて8分程度なので、これは通常レベルのスピード(?)かもしれません。

問題は、Part-5のそれぞれの設問について、

・これは文法問題で、これが問われていてこれが正解。

・これは語彙問題で、意味を取っていくと~となるので、これが正解。

 もしくはコロケーション(語の組み合わせ)でこれしか入らない

こうした知識が備わっていないと、早く解くということが出来ないんですね。

あてずっぽうで、「これかな?」と思っても解けません。

どこか、記憶の片隅で、

『あ、このタイプの問題解いたな、これは〇〇の問題かな?』

『これは△△を問う問題かな、待てよ、ヒッカケで■■の視点もあるな。』

こういう思考が常にあることを前提にしないとスピードを上げて正答率は正解しません。

正解を導くプロセスがそもそも備わっていない場合、スピードを上げても意味がないからです。

おそらく基準を設けるのであれば、TEX加藤先生の「出る1,000」や公式問題集のPart-5を1問30秒以内で確実に全問解ける、というレベルくらいのインプットが必要でしょう。もう少しいうと、数千~10,000問くらいのインプットがあれば、その引き出しを早くする作業がこのチェスの『5秒ルール』かと思います。チェスといっても素人レベルからプロレベルまであるので、プロレベルとは言いませんが、「少し玄人レベル寄り」までは情報量があるといいでしょう。

私が「上級者向けの作戦」といったのは上記の理由のとおりです。上級者といっても『時間をかけたほうが私の場合は、正答率が上がるし、リーディングは満点取れます』という方もきっといると思います。ですので、この作戦は万人向けではありません。

ただ、品詞問題を見分ける、とか30問全問とは言いませんが、うち何問かはこの5秒ルールを適用すれば時間が少しでも節約できる、それによりPart-7に時間をかけられるようになるかも、という場合は、初中級者でもある程度対応可能かもしれません。

もし、むむ、ちょっと試してみようかな、と思ったら参考にしていただければと思います。

それではステキな日曜日をお過ごしください。

Tommy

文法特急1を500周行った理由

ツイッターが不具合を起こしており、他の方の情報をタイムリーに見ることが出来ないようです・・・早く直るとよいのですが。(私だけですかね?)

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今日は日曜日なので自分の好きなことを書きます。

私がよく聞かれる質問の1つで、

1駅1題 新TOEIC(R) TEST 文法 特急 | 花田 徹也 | Kindle本 | Kindleストア | Amazon

この本の続編でコラムを書いたこともあり、その後よく質問を受けるようになりました。

確か、コラムを書いたときはまだ990点を取っていなかったと記憶しています。

※コラムを書いた続編はこちらです。正直「2」もクオリティ超絶高いです。

新TOEIC TEST 文法特急2 急所アタック編 | 花田徹也 | 英語 | Kindleストア | Amazon

「よく1冊の本を500周も出来ますよね?」

とか

「どうやったら出来るんですか?」

や、

「この回数バカ!」

など、

・・・

といろいろなお声をいただきます。

まず結論からいうと、500周はカンタンに出来ます。

※1周=1冊の中にある問題をすべて解く

最初は実力でチャレンジして、

答え合わせをして、間違ったところをチェックして、

そこからは何度も繰り返してやる。

それだけです。

1日に3回やれば、167日、つまり約5か月半でできます。

このペースでやれば、1年で1,000周は出来ます。

ただ、何でやったのか?

何を目的にしたのか?

そこが一番大事なところです。

その点をもう少し詳しく話しますね。

確か2009年は、東京は三鷹にある某スタジオにTOEIC L&Rテスト終了後のラジオ番組をTOEIC満点講師の方と一緒に収録していた時のことです。

講師は、神崎先生、花田先生、森田先生、講師になる前のTEX加藤さん、

それと、990点取る前の濱崎さんと私。

このメンバーが(確か)メイン布陣でした。

正直、私と濱崎さんは、ラジオに出るたびに、次こそは、次こそは、と満点を目指して頑張ったものの、この年は2人とも結局1度も990点取得できませんでした。

メチャクチャ悔しかったですし、取れないことが情けなく、かつ後ろめたくも感じていました。当時、毎週濱崎さんと会って語り合う「定例会」の場もそのテーマが話題のの990%でした。

そんな中、

前述の当時の満点の4人が「特急シリーズ」というTOEIC本を文庫本サイズで同時に発売する、という情報をある日の番組収録後にお伺いし、色めき立ったのを思い出します。

単語・文法・読解の3冊で、特急シリーズの原点です。

確か、発売日に休暇をとって渋谷の書店でまっさきに購入したのを記憶しています。

早速取り組み、それぞれ3回(3週)ずつくらい解いたときに感じたファーストインプレッションで、

読解特急は、なるほど、正解はここに書かれていたか?

単語特急は知識を仕入れれば自分のモノになるな?

と妙に納得したのに対し、

文法特急だけは、一周して、少し引っ掛かりました、

ん?何でこれが正解になるんだ?

これはどうして不正解になるのかな?

というモヤモヤが残ったままでした。

そのため、この本をマスターすれば、自分の引っ掛かっているところが解消できるかな?

そうひらめいたのが500周やろうとおもったきっかけです。

正直500周やろうと最初から志していたわけではなく、徹底的にやりこんでやろう、というのが目的であり、思いです。

当然ですが、解いていくうちに正解は覚えていきます。

ページを見れば選択肢がわかる、みたいな。

なので、少しずつやり方を変えて、

選択肢を見ないで正解したり、

少し時間をかけてあたかも解説するように自分で思考し、

正解だけではなく不正解の選択肢も開設するようにしたり、

一番最後の問題から解いてみたり、

音声だけ聞いて問題のポイントだけ抜き出したり、と

あれやこれやいろいろやりました。

そうするうちに、他の問題を解いていても、

この問題はこれが正解。なぜならこうだから。

この問題のこの選択肢は不正解。なぜならこうだから。

そういう発想が自分の中ですぐに浮かんでくるのがわかりました。

そこにスピードを乗せて、さらに周回を重ねていくうちにいつしか500周超えました。

自分の生活に普通に取り込まれている、たとえば水を飲む、食事をするくらいの感覚でやっていたので、

さて勉強するか、

というより、

さて、自分が生きているかどうかの生存確認をするか、

そんな感じさえしていました。

正直500周を超えてからはカウントしていませんが、

手垢もついて、本の色も黒っぽくなって、自分の体と一体化したような感じでした。

(少し盛りました。スミマセン。)

その結果、

翌年の公開テストから、

Part-5の問題を見たときに、この問題の正解は何となくこれかな、

そういう見立てが瞬間的に出来るようになりました。

そして2009年のスコアアベレージが950点ほどだったのが、

2010年には980点にあがりました。

翌年には990点を取ることが出来ました。

正直、文法特急の問題は990点を取るための問題ばかりが収録されているわけではありません。しいて言うと800-860点を目指す方がどストライクで、ハイレベルでも900点を目指す

程度だと思います。

でも、ハイクオリティの教材を英文、選択肢、正解へのアプローチ、不正解の選別の方法、

全ての語彙、音声の活用

こうしたことを体得するには私の場合、気が付くと500周必要だった、という、

おそらく結果的にはそういうことだったのだと思います。

500周やったことは何も、1ミリも後悔していません。

おそらく万人に通じる学習法ではないな、となんとなく思います。

ただ、1冊の本を丁寧にこなすことで、想定する以上の力を出すことが出来るんだな

ということを感じました。

990点を取得した翌年に私はアルクさんより逆算シリーズ「3週間で900点」の執筆オファーを頂き、1冊の本を徹底的にやりこむことをコンセプトにして作りこみ、2013年に出版しました。今から8年前のことです。

【CD-ROM・音声DL・別冊模試付】3週間で攻略 TOEIC(R) L&Rテスト900点! (残り日数逆算シリーズ) | 大里 秀介 |本 | 通販 | Amazon

※2017年に新形式版に改訂しました。

当時は、本当に3週間で900点取れるのかな?という気持ちでしたが、

本当に900点突破する方が、

800点台後半の方

800点台前半の方、

そして730~740点台の方も現れました。

1冊の本で夢をかなえることを実践できることはうれしいことです。

そのうれしさを、叶える力を私に与えてくれたのはこの文法特急1でしたし、

いつしか特急シリーズ著者のお仲間入りをさせていただくことが出来ました。

そういう気持ちを忘れずに、新たな本をまた出していきたいと思います。

そういえば、先日の旺文社セミナーの時に気付いたのですが、

文法特急も増補版が出版されたようですね。

1駅1題! TOEIC L&R TEST 文法特急 (TOEIC TEST 特急シリーズ) | 花田 徹也 |本 | 通販 | Amazon

私はまだ拝見していないので、書店に行けるようになったら是非手に取ってみたいと思います。

ということで今日はもう少し原稿を進めてまいります。

明日からまた先日のセミナーで学習者の方から頂いた質問を取り上げていきたいと思います。

ご期待ください。

それでは。

Enjoy the rest of the day!

Tommy

初心者が英文を早く読む 演習

昨日の続きです。

実際のPart-5の問題を解いてみましょう。

ABC Supermarket carries a wide ——- of cheeses that are not available at some stores,

(A) select

(B) selected

(C) selective

(D) selection

文の意味と構文については昨日紹介したので省略します。

この文は、構文を整理すると、that以下はcheesesを修飾する関係詞だとわかりますので、

第3文型になります。

その目的語に相当するa wide ——- of cheeses の個所が問題として問われています。

とすると、cheesesの前にある、a wide ——- of が問われている、ということです。

ここでは、a wide selection of で「幅広い、豊富な品そろえの」という意味になる

(D)を入れると正解となります。

a wide selection of 名詞 で「幅広い~」という意味になります。

もともとは、a selection ofで、あるものを厳選しているという意味があるのですが、

wideが入ることで、「幅広く厳選した品揃え」を意味している、ということになります。

類義語で他にも出現する

a wide variety of

a wide range of

a wide array of

中級者以上はこのあたりも覚えておくとよいでしょう。

上級者はこのwideは「幅広い」という意味でのbroadも押さえておくとなおよいです。

この問題は一見、語彙問題のようにも見えますが、

しっかり構文を押さえておくことで、

目的語に相当するcheesesを修飾する表現が問われているんだな、と瞬時に気付くことで

解くスピードが変わってきます。

もしくは、

前置詞of、A of B は A≒Bと考えるとわかりやすいです。

つまり、名詞=名詞なら、名詞の形が来る

ということで名詞しか選べない、という観点で瞬時に(D)を選んでもよいです。

もっとも、もっとTOEIC慣れしてくると、

a(the) ——- of の空所では基本名詞しか入らない、というルールが染みついてきます。

(上級者には名詞要素の強い動名詞も入ると説明したいところですが、ここでは省略します)

そう考えると、英文を読まなくても空所の前後だけ見れば容易に解ける問題でもあります。

ですので、数秒で解けた方も多いでしょう。

以上、この問題を解くポイントは、

■a wide selection ofという語彙から解く

■a wide ——- ofという形は名詞しか入らないので品詞問題として解く

どちらのアプローチでも解きやすい方でOKです。

今回のテーマは、早く読む、ということに主眼を置いていますので、

Part-5の短文もしっかり分解すれば早く読めるよ、という視点で昨日解説しました。

結果的に、語彙や品詞で問題が解けても、

このような文をしっかり読むクセをつければ、

テクニックに陥る、ということは少なくなっていくでしょう。

ただし、文を読んで分解して意味を取って・・・というのは、

作業的に時間がかかるので、テスト本番でもオススメしません。

あくまでも通常の学習時にやるクセをつけることをオススメします。

それと、解説補足ですが、

今回の問題は(A)selectを選びたいな、と思った方はいませんか?

この語は動詞ですので当てはめることは出来ません。

ただ、

ただ、

日本語で「セレクトする」、というようにカタカナ名詞化されているので、

ついつい選びたいな、という意識が我々日本語ネイティブには働きます。

TOEICではそういった選択肢を入れて錯乱させる狙いもありますので、注意するようにしましょう。思わぬケアレスミスを招きます。

あと、超上級者(満点を狙うような975点以上の方)は辞書を引いてみてほしいのですが、

selectには自動詞、他動詞の他に形容詞の意味もあります。

数年前に模試で見かけて、こんな使い方があるんだ、とトキめいた記憶があります。

気になったら調べてみてください。

さて、今日は週末。明日から土日がやってきます。

今日も1日がんばりましょう!

それでは!

Tommy