雑感:昨日の『壁越え模試オンラインセミナーリーディング編』ふりかえり

昨日は、旺文社様社屋内に特設スタジオを設置して、壁越え模試オンラインリーディングセミナーを行いました。

いやあ、疲れました。

一方で楽しかったですが、やはりテキストでのインタラクティブさだと、やっぱり間接的なコミュニケーションになってしまうのですが、それでも楽しめました。

当初この企画を濱崎さんと見たとき、

『いやあ90分ずつですよね?2人で45分ずつか・・・どうしますかね?』と話していたのですが、結局みなさんからどんな質問が来てもよいように、Part-7はすべての問題のポイントを整理して、資料を作りこみました。(この作業もメチャクチャ楽しかった!)

とはいえ、

濱崎さんは、さすが、というところですが、問題を絞ってお話しされていましたが、

^私はポイントを絞って、すべて触れておこう、という作戦に出たのが、ちょっと失敗したようで、

最後の方は、ポイントのみ話し切った、というカンジでいまいち皆さんが本当に理解できるような内容の説明が出来ませんでした。お聞きになったみなさま、申し訳ありませんでした。

実際、残り5分くらいになって、問題絞ろうかな、と頭をよぎったのですが、

(ここからは常識として『?』と思う方もいらっしゃるかと思いますが)

『全部終わらせないと、塗り絵になってしまう!!!!』

という意識が、ベクトルが、リーディング495点を取得する側に思いっきり触れてしまったため、直前で問題を絞り込むことは出来ませんでした。申し訳ございませんorz。

ということで、Q&Aコーナーでも相当疲れがたまっていた(≒心地よい)のですが、

次回はそうならないようにある程度絞り込んでお話しできればと思います。

私の担当はPart-3,4ですので、正答率の低い問題、3人、意図、グラフィック問題について話せれば、と思います。

実際、Part-7すべてをじっくり話そうとすると、5時間くらいはかかると思います。

これくらい時間をかけるとすべてのパッセージの語彙・文法、言い換え、ヒッカケ、テクニック・解法を話せると思います。

※今回のTEST-1もそういう意味では不完全燃焼に終わったことは否めませんので、どこかで機会があれば、じっくり説明するコーナーを設けられればと思います。希望があれば、ですが。でもじっくり振り返るくらい価値のある、本当に良質な問題ばかりでした。

終了後のQAでも、限られていましたが、2人の思いをある程度伝えられたと思います。

参加された学習者層はいろいろな方がいらっしゃるので、『本気でやる方』『楽しんで学ぼうとしている方』『ノルマで仕方なくやる方』『何かハマることを見つけたそうな方』等、たくさんの目的を持った皆様の前では、目的が異なる分、多少話すことはブレてしまいますが、本気領域の部分は、思うところはいろいろとありますので、いつかそういうピンポイントなネタで濱崎さんと話せるといいな、とも思いました。このあたりは、濱崎さんとも相談しながら何か企画が出来れば、と思います。

※コロナ禍につき、今回のイベントも感染症対策を万全に、我々2人別室で行い、一緒にいる時間もあまり確保できず、かつ打ち上げも出来ないまま、解散、という流れだったため、いつか普通の世の中になって、懇親したいですね。ただ、その際は是非みなさんとも直接イベントが出来ればと思いますので、その時を心待ちにしています。

それでは、参加されましたみなさま、本当にありがとうございました。皆さんにとって何かプラスになることを心より願っております。

次回は10月にリスニング編を行います。参加予定のみなさま、どうぞよろしくお願いします。

こちらもしっかりパワーアップする内容に仕上げたいと思います!お楽しみに!!

Tommy

雑感:本日はTOEICセミナー

本日はTOEICセミナーです。旺文社さんのスタジオにて濱崎さんとオンラインで開催します。

※会場内でも遠隔になりますが・・・。

本日に向けて、いろいろな方がSNSで書籍の感想を述べて頂きうれしく思います。

どんな感じになるかは、当日のお楽しみになりますが、参加されるみなさんにお会い出来ますことを楽しみにしております。よろしくお願いします。

Tommy

雑感:壁越え模試 早々のゲットありがとうございます!

壁越え模試、既にゲットしましたよー!という声を続々といただいております。

既に解かれた方も感想をツイッター等で書かれていたのでいろいろと眺めさせていただきつつ、スコアアップの思いを込めて『いいね!』をさせて頂いております。

※もし、私にもいいね!が欲しいという方がおりましたら教えてください。ブログ、ツイッター等訪問させて頂きたいと思います。

ちなみにですが、濱崎さんがツイッターで以下のようなつぶやきをしておりました。

これは当初の企画で、『本番よりも少し難しめにしよう』ということにしていたことによります。詳しくは本書に企画の背景を対談形式で盛り込んでいますので、参考になさってください。

簡単すぎず、難しすぎず。

でも、標準よりチョイ難しめ。

この塩梅が非常に難しいんです。

簡単すぎると、『なんだこれ、簡単やん!』となじられる。

難しい問題のオンパレードにすると、『これ高地すぎるやん!』と言われ、TOEICのテストそのもの扱いされなくなる。

こうした中で問題の作りこみをしていきました。

特に今回は、濱崎さんと私とで分担しながらの作りこみだったのですが、

全般的にメディアビーコンさんが入っていただき、問題の質をうまく調整してくださいました。

※いろいろなリクエストやワガママにも柔軟に対応してくださったことに感謝いたします!

ですので、

『わからない問題が(そこそこ)あったなあ・・・』

そんな感想を持っていただくと、我々製作メンバーは、

『シャー✊!』

謎の奇声を上げるはずです(心の中で)。

とはいえ、990点常連の方にも、

『あー1,2問間違えた!』

と言っていただけると、妙にうれしいな、と思っています。

私だけですが・・・。

もし初見で全問正解頂いた方がいらっしゃればご連絡ください。祝福させたいただきます。

明日以降、続々と手に取っていただけると思いますし、いよいよ次の週末は久しぶりの教材を扱ったセミナーになりますので、頑張りたいと思います。

それでは、明日よりまたこのブログでPart-2コーナーを粛々と行っていきますのでよろしくお願いします。

それでは、

Enjoy your rest of your weekend!

Tommy

雑感:壁越え模試いよいよ発売!

すでにいろいろとご案内しておりますが、

濱崎さんと共著の『壁越え模試リスニング/リーディング』が9/21に発売となります。

一部書店に並んでいたり、ネットでは到着していたりと既に手元に渡った方もいらっしゃるとお聞きしています。

是非、1冊500問、2冊で1,000問を楽しんでいただければと思います。

ツイッターでもいろいろなキャンペーンも開催されているようですね。

「TOEIC L&R テスト 壁越え模試」シリーズ2点、9月21日刊行!旺文社公式アプリ「英語の友」Twitterアカウントでプレゼントキャンペーンを開始! :時事ドットコム (jiji.com)

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amazonギフト券も当たるようですので是非積極的にご応募を検討してみてください。

さて、私の方は来週に行われるセミナー向けに、1問1問丁寧に確認しながら問題を眺めていました。

特に解説では触れられなかったところとか、難易度等、本を購入いただいた方に、プラスになることをお伝えし、チカラになってくれればうれしく思います。

オンライン模試会はまだ募集をしているようですので、是非奮って参加を検討してみてください。よろしくお願いします。オンライン模試会リンクはこちらです。

リーディング模試:対象TEST-1の締め切りは9/21です。

https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=mbo-lhkenh-bb6745d5d1a9453c84645d4ab4736857

また、ツイッター等で壁越えシリーズをつぶやいていただければ、出来るだけ覗きに行こうと思いますので、こちらもよろしくお願いします。

それでは、週末はちょっと天候があまりよくないようですが、みなさんにとって実り多い週末になりますように!

Enjoy your rest of your weekend!

Tommy

「Part-2 でる600問」補足解説 20210827

2021年6月より月-金は拙著の補足解説をしています。

[音声DL] TOEIC L&Rテスト Part2 応答問題 でる600問 | 大里秀介 |本 | 通販 | Amazon

お持ちでない方はご用意いただけますとより分かりやすいかと思います。

よろしくお願いします。

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本日の補足解説:別紙応答問題628問ランダムチャレンジ63問目(別冊17ページ)です。

補足解説を読む前に以下の準備をお願いします。

■一度問題を解いて解説を読んでおいてください。

■音声ダウンロードは本書9ページに従ってください。

■スクリプト・解説自体は本書に掲載されておりますのでそちらをご覧ください。

※別紙に本紙の問題番号の参照がありますので、ご参照ください。

準備はよいですか?

それではいきます。

【補足解説】

1.音で気づくポイント

■今回はWhen=時やタイミングを問うWH疑問文です。

音のつながりもそんなにないため、サッと聞いて意味を瞬時にとっておきたいような内容です。

(A)close, clothsの音トラップに気を付けましょう。前者は動詞、後者は名詞ですね。意味でも判別できます。

(B)fitness, fitの関連にも気づいておきましょう。

 

 

2.シーンのイメージ

ここは本書でまったく取り上げていませんでしたが、ここを想像力強く考えると、Part-2が990倍面白くなります。

【作問した際のイメージ】

A. 『さて、もうすぐ9月ですね。』

B. 『そうね。勉学の秋かな』

A. 『運動したいな』

B. 『あそこのジムはどう?今なら3か月月謝少し安くなるみたいよ』

A. 『マジすか?』

B. 『ただ、行く時間帯によって価格が違うとか』

A. 『XXXXXXXXXX?』

B. 『YYYYYYYY. さすがに知らんな』

A. 『ネットないの?』

B. 『そういうのはないらしい』

A. 『最近にしては珍しいね』

B. 『逆に新鮮なんじゃない?』

さて、最後のAとBが会話を繰り広げたと思ってもう1回聴いてみてください。

3.ロジカルチェック

・この問題は…Whenで時やタイミングが問われています。文脈からして『閉店時間』が問われていますね。

選択肢を見ていきましょう。

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・(A)は不正解です。ジムの閉店時間と購買行動は関連がありません。これは音トラップの部分に反応し、快く『消し』ましょう

・(B)も不正解です。そもそもtheyに相当する語がよくわかりません。fitness centerで働く従業員が集結する、と考えても、質問に対する返答にはなっていないですよね。

・(C)が正解です。質問に直接返答していませんが、ある所に行けば情報がわかる、という間接応答です。この答え方はたいていのWH疑問文に対してテッパンの回答です。

ロジカルチェックは、本番では数秒以内に脳内で処理しないと、次の問題に移り、パニックを引き起こしますので、素早く処理するトレーニングも怠らないようにしましょう。もし迷いすぎるようであれば、適当にマークして次に集中!です。

聞き取れるのに、選べない、というのは、ロジカル判定を時間内にできない、ということがあります。ですので、聞き取れる練習をいくらしても、文脈を理解できないと正解できない、ということにもつながりますので、『不正解はなぜ不正解か』『正解はどうして正解になるか』をふだんの学習の時から、しっかり考え、その考えを本番で引き出せるように磨いておきましょう。

4.復習しましょう。

・上記を読んで、再度問題を解いてみましょう。

 やりとりがより親近感がわくはずです。

 (ただし、必要以上の詮索をしてはいけません。

  TOEICの世界から戻ってこれなくなります)

・もう一度音を聞いて、自分でも音読してみましょう。

 Listen & Repeat(音を聴いて繰り返してみるとよいです)

・出来ればロールプレイを

 正解の選択肢を使って、片方になりきって話してみましょう。

 そうすると、今回の疑問文が自分のモノになり、話したいときに話せるようになります。

・最後にシーンを思い浮かべて

 実際に会話する時には、会話をするための背景がありますよね。

 それを意識すれば、アウトプットしやすくなるはずです。

5.次回の問題

別紙応答問題628問ランダムチャレンジ64問目(17ページ)を扱います。

事前の予習をお願いします。

(問題を解いて解説を読んでおいてください)

いかがでしたか?

参考になればツイッター等で反応、もしくはコメントを頂けますと励みになります。

平日Part2シリーズは当面継続していきますので、是非苦手克服や強みのブラッシュアップにお役立てください。

それでは、また9月以降のテストに向けて頑張っていきましょう!

Have a nice weekend!

Tommy

雑感:今日はTOEIC®L&R公開テスト

本日はTOEIC L&R公開テストでした。

受験された皆様、お疲れさまでした。

今回は、コロナ禍で受験を回避せざるを得なかった方等いろいろいらっしゃると思います。早く無事に受験できるような環境に戻ってほしいですよね。

それでは本日の所感です。

■動作の動詞は写真をよく見る

TOEICのPart-1には、wear(身に着けている)、be displayed(陳列されている)といった状態を表す動詞と、put on(着ようとしている)、place(置く)という動作を表す動詞があります。

〇動作を表す動詞

動作を表す動詞は時に「推測」を要することがあります。

例えば、turn offは、明かりを消す、ラジオ等の音源を切る、という意味がありますが、動作している人は、そういったものに手を出している場合、『消そうとしている動作』ということを間接的に推測できる、という観点で正解とかが得ることが出来ることもあります。そういう意味では、

turn onについても明かりがついていないものに関しては手を伸ばした場合、正解になりえるかもしれません。似たようなものにput on ⇔ take off(脱ぐ)というものがあります。ただ、これに関しては、人が着ようとしている、脱ごうとしているという動作になり、静止画ではどちらも同じ動作になります。ちなみにこれらの語は、15年ほど前は、『こういう表現がきたらまず不正解』という解説をすることもありましたが、10年くらい前から正解になるケースも出てきています。

■午前中はモーニング

 日本語でなんとなく『モーニング』というと、朝、おそらく日の出から9:00、もしくは10:00くらいかな、と思う方がいるかもしれません。ただ、英語でmorningというと、日の出~12:00までを指します。※ロングマンにもそのような解説があります。以上から11:30という時間も”morning”になります。これはTOEICの世界だけではなく、英語ではそうです。

※余談ですが、マクドナルドやファミレスのモーニングセットは10:00頃大体終わりますよね(10:30までやっているところもありますかね?)。ただコメダでは11:00までやっていますし、確か名古屋だったかな、午後にも、そして終日にもモーニングを提供している店がある、と聞きます。確かに、芸能界では挨拶は深夜でも『おはようございます!』ですからね・・・。

■電話

・通常電話をかける、というのは一言”call”という動詞を使います。

 callを名詞で使う場合は、make a call(phone call)という表現を使います。

 ただ、時折、placeという表現を使って、place a callという場合もあります。

 placeという動詞は、通常『~に置く』という他動詞になりますが、arrangeと同義の意味もあり、TOEICでは、”place an advertisement, place an order”といったように、『あるものを完了するように調整するような』意味を持つこともあります。

 ちなみに、callは名詞でも電話を意味します。これがcallingにすると、『呼び出し』や『強い使命』『天職』という意味になりますので、区別して押さえておく必要があります。

さて、次回は9月ですね。

いよいよ実り多い秋に突入します。

今回もPart-2で拙著『出る600が役に立ちましたよー!』というメッセージも頂きました。

ありがとうございます。こちらは引き続き平日に1日1問解説しておりますので、是非こちらもよろしくお願いします。

Enjoy the rest of your weekend!

Tommy

雑感:集中しない環境

明日はTOEIC®L&R公開テストですね。受験される皆さん、頑張りましょう。

今朝方、Part-7のある問題集を調べものがてら解いていたのですが、

さーっと4,5題、問題数にして16問解いて1問、間違えました。

『あ!』と思ってそこだけよく見返してみたところ、『あ、なるほどな』ということはすぐにわかったのですが、

正直言って、『ながら解き』で集中できていなかったのが要因です。

傍らでBloombergを視聴し、

パソコン2画面である情報を閲覧し、

今日の予定を組み立てる・・・。

そんな傍ら片手間で問題を解いていては集中もヘッタクレもありません。

それは間違うはずです。

集中しなきゃだめじゃん!何やってるの!

そういう声が聞こえそうですが、それはもっともです。

一方で、『集中できない環境で、どのような問題を、なぜ間違うか』という状況を作り出すには、この方法がよいのです。

集中できないときに、

・どういう表現をどの文脈で見逃したか、

・選択肢の照合時にどんなことを考えたのか、

・部分的に読み落としたのか、

・読み落としたのであれば、その語の持つ意味をあまり重要視していなかったのか、

等、その後に研究するテーマが増えます。それを著作のテスティングポイントとして考えることも出来ます。

今日も、あ、こういう構成にすれば意味を取り間違うかも、こういう選択肢の作り方は参考になる、など収穫がたくさんありました。

実際の本番もそうですよ。

Part-7で時間とにらめっこして、

ペース通り行っているなあ、いやもう少し早く進めないと・・・、

そう考えると、自然と読むスピードが速くなっていつの間にか読んでいて、ある意味や表現を見落とす、意味をとらえ違える、照合の判断を誤る、ということが生じます。

そういうクセをつかんで修正するには、早く読む、集中できない環境を『敢えて作る』ということを意識して、間違えたプロセスをよく考えれば、自分の苦手ポイントがわかります。そこが克服ポイントだとわかれば、その点に意識を置くことで改善に向けた対応が出来ると思います。

今回は特にリーディングスコアが450~480点くらいで悩んでいる人には、是非試してほしい方法です。このレベルまで来ると、自分の弱点はどこか、というと難解な表現や語彙に力点を置く方が多いですが、基本的な語の理解の部分とかその点をいかに『丁寧に』解くか、が重要です。今回の方法も『1つのやり方』ですが、結果的に自分の弱点がわかることを目的に、何かアクションを起こすことは、特に上級者レベルのスコアからさらにその先に行くために重要なことかと思います。

それでは、よい週末をお過ごしください。

Have a great weekend!

Tommy

【お知らせ】新刊発売

来月になりますが、新刊を出すことになりました。

濱崎潤之輔さんとタッグを組み、また現在コンテンツ作りこみ最強軍団ともいえるメディアビーコンさんとも協力し、とてもよいクオリティの問題を1,000問作りました。

(リーディング、リスニング5セット分の模試形式です。2冊に分かれています。)

9/21(火)刊行「TOEIC L&R テスト 壁越え模試」シリーズ2点予約開始、「濱崎潤之輔先生&大里秀介先生 TOEIC L&Rテスト オンライン模試会」、9/25(土)・10/16(土)開催!|株式会社旺文社のプレスリリース (prtimes.jp)

前書きにも書いていますが、私と濱崎さんは今から12年ほど前(もう10年以上経過するのか!)に、毎週居酒屋に通ってあれやこれや激論していた際に、

『我々が気づいたり、話していることは結構スゴイこと言い合っていますよね』

『そうですね、いつか本にしたいですね。模試とか』

『ま、とりあえずお互い990点取りましょうか。』

そう言いあっていたことが10年以上経過して実現しました。

それくらい我々もうれしいですし、その10年、いやそれより前の事も含めてガッツリ構想を練って、考えやテクニックも含めて解説に込めました。

この本は模試本ですので、そのまま解いてもいいですが、そこで行き詰った場合、昨年出版した『壁越えシリーズ』に戻ってもよいようにしてあります。ですので、

ハウツーや弱点克服、強み強化をしたい ➡ 壁越え各パートシリーズ

模試形式の実践、とにかく問題を解きたい ➡ 壁越え模試

こう使い分けるとよいでしょう。

また追って発売前に、いろいろと制作秘話を言える範囲で披露してまいります。

よろしくお願いします!

Tommy

最近目にするTOEIC語彙:arguably

最近妙に目にする単語を紹介します。

この語は、和訳から覚えてはいけません。

派生語として覚えたほうが定着する(と思います)。

 argue 議論するという動詞があります。

 これに接尾辞の-ableをつけると形容詞になり、

 arguable 議論の余地がある、

疑いの余地があると疑念がありそうな意味を持ります。 

これを副詞にしたのがarguablyです。

副詞だから、「議論余地があって」という意味になるんじゃないの?

と思った方もいるかもしれませんが、 

副詞にすると、

(議論の余地があるかもしれないが)ほぼ間違いなく、という意味で、

文全体や形容詞、とりわけ最上級を修飾することが多いです。

ロングマンで検索すると、

Say that there are good reasons why something might be true

つまり、そうかもしれないというふさわしい理由がある、

そういう時に使います。

 例えば、

HUMMER-san is arguably the most successful example among TOEIC learners.

こう使うと、

「HUMMERさんは間違いなくTOEIC学習者の中でもっとも成功した例です。」

という意味になります。

(疑う人がいるのか、というぐらいの輝かしい実績の持ち主なので異論あるヒトはいないと思いますが)

そしてなぜこのような語を取り上げたかというと、

大リーグで活躍する大谷翔平選手に使われることが多いんですね。

どの現地紙の記事を見ても、

Shohei Ohtani, arguably one of Japan’s most promising athletes. 

間違いなく、日本で一番有望なアスリートの1人

Shohei Ohtani has become arguably the best all-around player in the majors

間違いなくメジャーリーグで一番のオールラウンド(万能)選手

Ohtani, arguably the most hyped Japanese prospect in MLB history

メジャーリング史上、もっとも取りざたされている日本人の活躍

と、いったようにたっくさんこの語が出てきます。

ちなみに、TOEICでは副詞の品詞問題、語彙問題でこの語が出現し、どちらかというと文全体を修飾する際に使用するケースが多いです。とはいえ、最上級を修飾するような表現も自然なので出現するかもしれません。私の場合はまだ本番で出会えておりませんが。

TOEICでは上級者向けの問題、として登場します。

Part-5,6,7のリーディングセクションに出ることがあります。

私の場合は見るといつもトキメくので、だいたい、「あ、今回ココにいたな」となります。

しかし、今日も大谷選手ホームラン打つかなー、と思ったらしっかり打ってくれるんですよね。本当に素晴らしいです。

 私も負けじと頑張ります。

今日は金曜日ですね。平日頑張って疲れをいやして週末リフレッシュ、もしくは週末お仕事の方はもうひと踏ん張りしていきましょう。

それでは、

Have a nice weekend!

Tommy

(やや上級者向けの学習法)Part-5を早く解けるようになるトレーニング

毎朝自分の脳を活性化するために、Part-5を10-12問ほど解きます。

問題数が変わるのは、書籍によって、4、5問で1ページの解説になっていて、区切りがいいためです。

だいたい、10-12問であれば、40~60秒でパっと見てパッと解きます。

どちらかというと1年以上見ていない書籍から引っ張ってきて解くので覚えていない問題を使います。

このトレーニングをしていると、Part-5が本番では早くて2,3分、難しい問題を少し考えて5,6分で解けるようになります。(というか私はなりました)

私の場合、Part-7ではじっくり全部読んで、選択肢を吟味して1問も落とさないように、という作戦を立てているので、これにより、時間をゆっくりかけて読んだり、見直しに時間をかける余裕をここで作っています。

よゐこ、いやよい子には決してマネできないかもしれませんが、

いや、そうじゃないかも、と思って記事にしています。

今日の記事はリーディングスコア480点くらいある方向けかもしれません

■ファーストチェス理論

チェスの世界には、「ファーストチェス理論」というのがある、というのを知りました。

チェスにおいては、

『5秒で考えた手』

『30分考えた手』

は、実際のところ約86%同じ手らしいです。

つまり、どんなに長く長考しても『最初に思い付いた手・考え』に戻ってくるそうです。

ここから、どんなに長考しても常に最高の手段にたどり着く、とは言えないということがわかります。

ただし、14%はそうとも言い切れない。重要な局面ではこの14%が命取りになるかもしれない。

これを見たときに、なるほどな、と思い、パッと思いついた選択肢を選んで解いてみるトレーニングをしてみました。リスニングは早く解いても音声というものがあり、限界があるので適用はリーディングのみを対象にしました(そりゃそうだ)。

そうすると、Part-5の方がPart-7に比べて正答率が高かった。

当然と言えば、当然ですが

Part-5よりPart-7の方が情報量が多いので、いわゆる瞬間的に思いつくことと、実際書かれてあることが一致していない場合が多く、選択肢と書かれている箇所を照合しながら、同じ語彙か、言い換えか、文法上矛盾はないか、という検証作業を行うことで、Part-7の正答率は上がることがわかりました。

^

^

それに長文問題で、瞬時にパッと解くことは心理面で不安でしょうがなくなります。

こういう検証作業を自分で十分に行った結果、いつしか『Part-5を恐ろしく早く解いてPart-7に残った時間を投資する』という戦略になっていきました。

※ちなみに、Part-6はあまり統計が取れていなく、Part-6で問題を落とすことで満点を取れないのも微妙だな、と思い、ここはある程度時間をかけています。1セット、早くて6分、時間をかけて8分程度なので、これは通常レベルのスピード(?)かもしれません。

問題は、Part-5のそれぞれの設問について、

・これは文法問題で、これが問われていてこれが正解。

・これは語彙問題で、意味を取っていくと~となるので、これが正解。

 もしくはコロケーション(語の組み合わせ)でこれしか入らない

こうした知識が備わっていないと、早く解くということが出来ないんですね。

あてずっぽうで、「これかな?」と思っても解けません。

どこか、記憶の片隅で、

『あ、このタイプの問題解いたな、これは〇〇の問題かな?』

『これは△△を問う問題かな、待てよ、ヒッカケで■■の視点もあるな。』

こういう思考が常にあることを前提にしないとスピードを上げて正答率は正解しません。

正解を導くプロセスがそもそも備わっていない場合、スピードを上げても意味がないからです。

おそらく基準を設けるのであれば、TEX加藤先生の「出る1,000」や公式問題集のPart-5を1問30秒以内で確実に全問解ける、というレベルくらいのインプットが必要でしょう。もう少しいうと、数千~10,000問くらいのインプットがあれば、その引き出しを早くする作業がこのチェスの『5秒ルール』かと思います。チェスといっても素人レベルからプロレベルまであるので、プロレベルとは言いませんが、「少し玄人レベル寄り」までは情報量があるといいでしょう。

私が「上級者向けの作戦」といったのは上記の理由のとおりです。上級者といっても『時間をかけたほうが私の場合は、正答率が上がるし、リーディングは満点取れます』という方もきっといると思います。ですので、この作戦は万人向けではありません。

ただ、品詞問題を見分ける、とか30問全問とは言いませんが、うち何問かはこの5秒ルールを適用すれば時間が少しでも節約できる、それによりPart-7に時間をかけられるようになるかも、という場合は、初中級者でもある程度対応可能かもしれません。

もし、むむ、ちょっと試してみようかな、と思ったら参考にしていただければと思います。

それではステキな日曜日をお過ごしください。

Tommy