記事から学ぶTOEIC英語表現:gaiatsu

今日はニュース記事からの引用です。

ニュース記事とはいえ、TOEICに頻出表現ふんだんだな、と思わず感じてしまいました。

※職業病に近いですね。

ニュースソースはBBC NEWSからのレポートで、

日本がいまだオリンピックを強行開催しようとしている、という記事です。

一部抜粋です。

Despite the growing crisis, the Tokyo Olympics are still scheduled to go ahead on 23 July after having been postponed from last year.

高まりつつある危機にもかかわらず、東京オリンピックは昨年の延期後の7月23日に行われようとしている。

Despiteは、前置詞ですので名詞もしくは名詞句が後に続き 『~にかかわらず』

という意味です。節が続く場合は”although”が入ります。Part-5,6の接続表現でよく出題されます。

growingは『高まりつつある』という意味で、concern, critisim等と結びつくと少しネガティブな表現になります。

be scheduled to = be going to ~する予定である

stillも文脈から選ぶ副詞の語彙問題としても登場しそうです。複数の文にまたがればPart-6にも登場しそうですね。

afterの後は、昨年から今までずーっと延期してきた、ということを示したいので、現在完了にし、かつ前置詞のあとに続けるので動名詞としてつなげています。

TOEICの知識があると読める内容です。

For weeks people have been saying Japan won’t cancel without some outside pressure. There’s even a name for this in Japanese – it’s called “gaiatsu”.

何週間にもわたり、日本では外部からの圧力なくしては中止しないだろうと、言われてきた。

日本語ではこういった名称を次のようにさえ呼ばれている ー『外圧(がいあつ)』。

これはFor weeksでいったん区切りがあり、その後SV that節 S’V’とつないでいる構造です。

not …withoutで、~なくしては~しない=~があれば~するという意味で、TOEICではPart-5でこのwithoutはよく狙われます。

evenは『外圧』の名称を強調した副詞です。

it’s called “…”は、~と呼ばれている、と前に出てきたものを通称や略称等、人々がよく呼ぶ表現で言い換えに使われます。

ちなみに、タイトルに書きましたが、”gaiatsu”はTOEICには出ない表現ですね。

outside pressureは出るかもしれません。

友達のネイティブに、”ガイアツ”って何?と聞かれたら、とりあえずこの2語で通じるでしょう。

私は自宅では、Bloombergをつけっぱなしにしていることが多く、日本の地上波テレビはまずみませんが、最近”Japan”に関するニュースソースが多くなってきました。ここ最近は、アメリカが日本への渡航中止勧告を出しているので、なおさらなのかもしれません。

このブログはTOEIC、英語学習ブログですので、オリンピックの開催賛否に関しては言及しませんが、まもなく、欧米のメディアを中心に大会実施に関して様々な記事が出ると思います。

その際、日本のメディアが訳してくれる前に、自分で検索していくと、タイムリーに情報が読め、かつ客観的に情報をインプット出来、加えて、Part-7の記事問題にも慣れる、というメリットづくしかと思います。本日取り上げたようなTOEIC頻出の表現もあり、コロケーション(語と語のよい組み合わせ)も自然に覚えることが出来ます。

間近に迫った今、ちょっと覗いてみて、いろいろと情報を仕入れることは、いい意味でいろんなメリットがありますので、試してみてください。

Tommy

雑感:本日の気づき

本日受験された皆様、お疲れさまでした。

手ごたえはいかがでしたか?

今回はなんとなくですが、Part-1,2が難しく、Part-3,4が易しめといった印象を受けました。

毎回このバランス、この塩梅が絶妙だな、と思いました。

今年下期以降で、Part-1,2は新たに取り組むことになるので、難しめのアイテムは入れ込んでおこうと思います。

以下気づきです。

■ビニール袋:plastic bag

『ビニール袋はバックっていうのかな?』という会話がチラホラ聞こえました。

→ はい、言います。ビニール袋は”a plastic bag”と言います。

  この語を初めて聞いたのは、イギリスはロンドンにあるヒースロー空港でした。

  いや、違うな、マンチェスター空港からチェコ空港へ朝5時に移動しようとして

  スニッカーズをキオスクで購入したときに、

  『Do you need a plastic bag?』と尋ねられ、

  なんだ、押し売りか?いや違うな、ビニール袋見せているな・・・。

  でもこれは要らないな。 → Not necessary this time.

そう返答したのを覚えています。

  ちなみに、

  透明ビニール袋は、a clear(or transparent) plastic bag

使い捨てビニール袋は、a single-use plastic bag (→SUPB)と言ったりします。

  最近は、SDGsとか環境の取り組みとして、SUPB, plastic bagと検索すると、

  ビニール袋は環境に良くないので、alternativeとしてエコバックを持ちましょう。

  そんなページが出てきます。

ひょっとしたら、環境上ビニール袋が使われなくなったら、エコバックがPart-1に出題されるかもしれませんね。

ちなみに、エコバックは、”ecobag(s)”で十分通じますが、”reusable shopping bag(s)“とも言います。おそらくPart-1なら単なる”bag”で表現するかな。

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■TOEICは倒置が好き

第2文型(SVC)の基本形は、S is Vです。

Vは、名詞、形容詞、前置詞句が来たりします。

①名詞が来るパターン:

Mr. Tanaka is a client of our company.

訳.タナカさんは当社の顧客です。

②形容詞が来るパターン:

This miso soup is a little sweet because of the sugar in “koji”.

訳.このみそ汁は麹の糖分があるため、少し甘いです。

③前置詞が来るパターン:

Mr. Yamada from PTA is among those asking for a clear explanation.

訳.PTAの山田さんは、はっきりとした説明を求めている1人です。

この第2文型というヤツは、be動詞以降の表現を強調したいとき、文頭に来ることがあるんですね。その場合は、CVSと倒置が起きます。これは文法のルールです。

例えば、3番目の前置詞が来るパターンを倒置にするとこんな感じですね。

Among those asking for a clear explanation is Mr. Yamada from PTA.

倒置にすると、文の構造が少し複雑になるため、解釈に時間がかかってしまうようです。

解釈に時間がかかる、ということは、こういったタイプの問題は、初心者、中級者、上級者、というより、文法を正しく理解しているかいないか、というヒトをふるいにかける問題の1つです。

参考にしていただけますと嬉しく思います。

さて、5月ももうすぐ終わり、6月がやってきますね。

今回も拙著、『でる600でパワーアップ出来たよ!』というお声をいくつか頂きました。

一通り、お悩み相談終了後に、この本の解説プラスアルファでも綴っていこうと思います。

お悩み相談+TOEICの知見について、みなさんの参考になるブログにしていければと思います。

それでは、受験された皆様、ごゆっくりお休みください。そして明日からまた頑張りましょう!

Tommy

  

雑感:多様なモチベーションのインプットとアウトプット

今週はモチベーションの高め方について、自分の考えや、今まで自分が感銘を受けてきたことを綴ってきました。

これ以外に多くの英語講師の方、ブロガーさん、学習者の方で、以前親交があった方も、大きなモチベーションや素晴らしい発言があったのも事実です。

取り上げられなかった素晴らしい名言はいつか折に触れて共有したいと思います。

最近は、ツイッターやYou Tube等で、学習者の段階でかなり発信しながら自分を高めていらっしゃる方が多いようです。

時折私も拝見させていただくことが多いのですが、

非常にポジティブな方

ポジティブながらもネガティブな側面も発信してそれを乗り越えようとしている方

ネガティブだけど、フォロワーさん等に励まされ元気になっていく方

いろいろな方がいらっしゃるなあ、と感じています。

それぞれがリアルな生き様であり、本当にすばらしいな、と思います。

おお、すごいモチベーションだな!という方もいれば、

この人、大丈夫かな、頑張りすぎていないかな、と思ったりすることもあります。

私自身学習者の時は、あまり人の事を考えず、とにかく自分のスコアを高めるんだ、ということに意識と意欲を置いて突っ走ってきたので、それは正解の1つと考えていましたが、

必ずしもそれは他の方にとっては正解ではありません。

人によっては頑張りすぎてバテてしまい、英語学習から退場される方もいます。

過去に、ブログを運営していて、いつの間にか放置されている方を何人も見てきました。

人間はロボットではありませんので、感情を持っている分、プラス、マイナス、

結果・パフォーマンスから、次の行動は都度変わってくると思います。

情報を受けるインプットと発信するアウトプットをバランスよく進めて目標を達成することが一番重要になります。

じゃあ、どうするんだ、という問いは、きっとあなた自身が出すことなのだろう、と思います。困ったとき、悩んだ時の相談に乗ることは出来ますが、私に出来ることはアドバイスの選択肢を提示することで、答えがその中にあることもあるし、ひょっとしたらないこともあるかもしれません。

従来は、ブログという手段で発信していたのが、ツイッター、インスタグラムという手軽なツールに置き換わり、今では動画配信や手軽なイベント的な学習会など、さまざまな形で共有できるようになっていますので、

どうやって乗っかって、どうやって出口を見つけるか、

明確ではなくてもぼんやりと考えながら、自分の未来を切り開いていきましょう。

(きっと私の今の段階で、『次』を見つけていきたいと思います。)

さて、明日はTOEIC®L&R公開テストがありますね。

いろいろと大変な環境下ですが、受験されるみなさん頑張りましょう!

Tommy

お悩み相談:モチベーションを保つには⑤(他人から刺激を受ける)

昨日の続きです。

モチベーションは自分で何かをして保つ、大きくするというのもありますが、

他人からもらうこともあるでしょう。

それはテレビドラマやスポーツアスリート等でもあれば、

身近な仲間だったりします。

私が身近だった例をいくつか紹介します。たくさんの英語講師の方、学習仲間に恵まれましたが、あえて3つ紹介すると、以下の通りです。

①ブロガーのmさん、

ブロガーのmさんは伝説のブロガーさんで、私が初めて参加したオフ会主催者で、とても懇意にしていただきました。

『本気でやろう!』と言ってくださったブロガーはこの方が創成期だった気もしています。

もちろんそれまでも本気でやっていたのですが、改めて『本気で』と言われたことがなかったので、そういう意味で声を出していってもらったことで背中を押された気がしました。

そのmさんが放ったもう1つの名言があります。

『とにかくオレはオレの決めたとおりにやる、やり切る。そう決めたんだ。』

これは900点を取る際に、当然いろいろな学習法があるわけですが、こうやった方が早いですよ、近道ですよ、というのに対し、独自の学習法で臨むと言った際の決意表明のような言葉でした。

男気とサムライ魂を感じました。そして彼は有言実行、900点を取り切り、そのままブログ界を去っていきました。最後にお会いしたのが3年前ですが、いつも懐かしく、初めてお会いした新鮮さをいまだに思い出させてくれるひと時でした。

②濱崎さん

2人目は濱崎さんです。

一時期毎週水曜日の19:00-22:00は必ずお会いして、情報交換と決意を確認しあって、

翌週までお互い切磋琢磨する、ということが続きました。

お互いが990点取るまでは絶対に学習をやめられない、いや止めることはない、止めることを考えるなど、1ミリも、いや1ミクロンもないレベルでした。

毎週会う、ということは毎週会うだけの情報量をお互い仕入れてこなければ何の意味も成しません。『この1週間どうだった?』ではなく、「この1週間で取り組んだことに関する考察」を互いに意見交換することで、3時間が3秒ほどに感じるくらい、あっという間に時が過ぎていきました。逆に互いに何も情報を持っていなければそれこそ切腹もの、という感じで、張り合いがあるからこそ継続したのだと思います。

そんな濱崎さんに私が愚問をぶつけたことがあります。

ーTOEIC当日に他の予定が重なったらどうしますか?

ーもちろんTOEICを優先します。

ーTOEIC当日に電車が止まっていたらどうしますか?

ーどんな手段を使っても、・・・這ってでも行きます。

ーもしTOEIC当日とデートが重なったらどうしますか?

ー当然デートの日程をずらします。

ーもしお付き合いしている方がTOEIC当日に「今日は行かないで」と言ったらどうしますか?

ーそもそもそういう方とはお付き合いしないでしょう。

すみません、本当に愚問でした。私がいかにゲスだったか痛感しました。

そんな中でも、我々2人が切磋琢磨したことは毎週会ったその直後に濱崎さんは、首都圏に住んでいたのにもかからわず、帰りは特急指定席にして模試を解き、私は翌朝3時に起きて模試を解き、ブログを更新していました。

たぶん、この人がいなければ私が満点を取るのは、不可能、もしくは相当後のことだったかもしれません。

③ヒロ前田先生

この方にはお世話になりっぱなしで、未だに頭が上がりませんし、個人的にもいろいろとお言葉をかけていただいて私の成長に大きく貢献することが多いのですが、中でも私が990点取りたくても取れなくて相当追い詰められていた時、このブログのこの言葉が今でも非常に大きいです。

(以下前田先生の過去のブログより一部抜粋)

何らかの理由で990を取りたいと思っている人の心情を察すれば「実力は同じだよ」という言葉は何の役にも立ちません。励ましにもなりません。ボク自身、990を取るつもりで2004年11月から2005年10月まで8回連続失敗していましたので、少しはその心情を理解できるつもりです。もし、何らかの言葉をかけなくてはならないならば、1つしか思いつきません。

「努力が足りねーんだよ。もっと勉強しやがれ」

安定的に990を取れるようになりたいなら、少なく見積もっても1150程度の戦闘力を持つべきでしょう。TOEICで1150を取るくらい、さまざまなことを学び、余裕で990を取る。それくらいの気持ちで勉強していただきたいです。

(抜粋ここまで)

ホントそうなんです。ガチで、頑張ってきた人にかける言葉は慰めや励ましではなく、

『取れるまでもっと勉強しやがれ』なんです。ただ、それを言うと離れていく人は多いはずなんですが、本当に心情を理解している、苦労して満点を取った人はみんなそう思っていると思います。

ちなみに、この記事更新後、濱崎さんがこんなコメントを残しています。

『この言葉、最高です。足りません、僕は努力が超・足りないです。
いつまでたっても990点が獲れません・・・理由は分かっています、そうです、努力が足りないんですよね!』

おいおい、濱崎さんが努力が超・足りなかったら私はどのくらい努力すればいいんだよ・・・

そう思いましたが、私も当日は990点に近づきつつあったため、確かにそうだよな、と思いました。900点なら今で良し、950点なら今でも良し、975点、980点でもいける。ただ、990点はいけてない、というか一度も取ったことがない(2009年当時です)。

結局、満点取れずに何をやっていたんだ・・・。いや違う。今までの学習にもっと努力を重ねる。それしかねえ・・・。そう思って学習を継続しました。

そして・・・

濱崎さんはこの翌年に990点を獲得します。そして濱崎さんが990点を獲得した回のTOEICで私は985点。私はやはりまだ超絶努力が足りない、と思ってもっと勉強しやがることで、翌年に達成しました。

満点を獲得した翌日からは、より勉強するようになりました。うれしいものの、「やばいなあ」という気持ちしかありませんでした。それは、990点取った方がこんなことも出来ないの?と言われた場合、先人の方々に非常に申し訳なく、今まで以上により切磋琢磨しないといけないな、と思ったものです。

以上、今週はモチベーションについてみてきましたが、モチベーションは自分でも高めることも出来ますし、学習仲間や周りから刺激を受けることで高めることが出来ます。ここには書いていませんが、当然負のモチベーションも受けることもあります。いい意味でしっかり取り入れることで、自分を強く、成長させるきっかけにしていけると思います。

是非参考にしていただき、今後の英語学習に弾みをつけていただけると嬉しく思います。

Tommy

お悩み相談:モチベーションを保つには④(自分の場合)

昨日の続きです。

自分がモチベーションを保つ、保っていた方法は何か、というのを書いていなかったので、

ちょっと書いていきますね。

■きっかけは悔しさ

もし、私がプロボクサーやプロレスラー、力士、濱崎さんと格闘技で対戦するとしたら、

戦意喪失して逃げます。

『かなわない』と本能で思っているからです。そこに悔しさはみじんもない。

ただ、30歳になって始めた英語学習。

13歳のころから中学校で英語学習をおそらく大学2年生頃の8年間やって全く身につかなかったものが急に出来るのか、

そう思いながらも、

『ただ、そんなにやっていたのなら少しはわかるだろ』

そうタカを括って初めて受験したTOEICは22歳のころ。390点でした。

ショックというより英語を使っての仕事は自分にはないな、と思った瞬間でした。

そこから8年。

いざやってみると、やっぱりわからない。

あれ、結構本気(マジ)な気持ちでやり直そうとしたのにな、

何でわからない、聴けない、読めないんだ。

そんな忸怩たる思いがありながら、これで人生が変わるかも、という意識がどこかで頭の中にあり、続けよう、ということにしました。

■海外で英語が通じなかった時の悔しさ

そこから、ある程度TOEICスコアを取得して向かった英国留学。

イギリスでは、おそらくどの場所でもですが、英語で話す際に手を抜く(ここではゆっくりわかりやすく話す)ことはなく、早くて独特のアクセントと発音で話され、あー、わー、なんか英語だけど、違う世界にきたなあ、と思うようになりました。

ただ、留学中は言葉というよりもとにかく何か通用するものを身に付けようと思い、英語が聞き取れなかったとしても、事前に予習してグラフやデータを示し、図解し、ととにかくその分野の知識を武装して向かいました。結果専門に関することに関しては、いろいろと興味を示してくれたので、孤立することはなかったものの、パーティー等のくだけた会話が苦手でやはりコンプレックスは感じました。

結果的にこういう意識はよかったと思っています。その後北米出張、カナダに駐在した際は、その際のコンプレックスは払しょくされ、加えてすでに990点取得してから移ったので、通じない、ということでとても苦労した、ということはなくなりました。

■900点、990点に到達しない悔しさ

留学から帰国した2008年。800点前半で伸び悩んでいた際に、ある英語講師の方が、

『オレら990点取ろうと思ったらいつでも取れるもんね』『そうね』

こういったやりとりをしていました。

このやりとりの発言に愕然としました。

自分は800点ですらやっとこさ取っているのに、

990点満点を取ろうと思ってとれる、というのはどういう次元なんだ。結構英語学習やっているのに、その人たちと自分は何が違うんだ。絶対これは何かあるし、その世界・その領域に行ってみたい。

その気持ちが学習意欲を書きたてました。

■その後

900点、990点を目指したその後は、モチベーションを保つ、という考えがなくなりました。

なぜなら、仕事を除いて、生活の中心がTOEICになったためです。寝ても覚めても、というにふさわしいと思っていましたが、一秒でもムダにすまい、という意識しかなく、そのためのお情報を集め、とにかく1点、いや5点でもスコアを上げるにはどうしたらよいか、をずーっとずーっと考えました。車で音読しすぎて、車もこすりました。模試を山手線で解いて、解き終わらなかったり、解説を読んで納得できなくて、最寄り駅で降りることすら悔しくて、1周、2周としたこともあります。電車で音読していて、隣にいた乗客に「キミだけの電車じゃないんだよ」とたしなめられるくらいとにかく夢中になっていました。おそらく、800点前半~900~990点を取得するまでは、英語学習、英語学習で交流した仲間、ブログ、受験、スコア発表といった記憶以外はあまりありません。

確かに、某日月曜日のスコア速報発表の際に、ベストスコアが更新されていないと、血の気が引き、その日の午後は絶望感しかありませんでしたが、「自分に至らなかったことがある」としか考えず、すぐに向き合うことが出来ました。それは、ベストスコアが更新しても『上には上がいるので決して満足してはいけない』とさらに上昇志向をかきたてました。

正直、そのために

・早起きがツライ

・やる気がおきない

こんな気持ちは1mmも浮かびませんでした。そう考えること自体ムダだと思ったためです。

仕事で忙しい、他の資格試験で忙しい、そんな時こそ、どうやって英語学習を充実させようか、と逆にワクワクさえしていました。発熱してカラダがダルいと思ったときは、カゼ薬を飲む前に、左記に模試を2回解きました。意識がもうろうとしているときこそ、思考能力が低下している絶好のチャンスなので、その状況で解いて間違った問題は、根本的に何か自分に原因がある、と感じた問題なんだろうな、と収集できるためです。

1時間の昼休みも、やはりムダにしたくないため、リスニング1セットを学習する時間に代わりました。いつしか、2倍速にすればリスニングは2セット出来るな、4倍速になると音速に近いので、聴き取れないな、とか変態的なことも考えるようになりました。新刊の出る日は、午後に休暇を頂き、その日に1周は必ずするようにしました。誰からも全く求められていない行為でしたが、そうしないと気が済まなかった、というのもありました。いつしか、その際に書いたブログ記事は某出版社の編集担当者の目に留まり、記事が編集デスク内に回覧されたそうです。

そのため、おそらく2008年からカナダにわたる2011年くらいまでは、そんな学習を集中的にやりましたが、大学で専門的に英語を学ばない、学生の際に海外留学等をしない、という環境があり、22歳で300点台のスコアを出したからこそ、その穴埋めのためにはとにかく集中・超集中学習をしないといけないな、という気持ちが濃密な学習に導いた、という感じです。

■まとめ:自分の場合、デカいモチベーションがあったため、「保つ」という概念がなかった

結局、情熱の炎を絶やさない限り、「保つ」という考えは不要だと思います。

あたしの場合、悔しさを巨大なモチベーションに変え、それを最後まで絶やさなかった、ということに尽きます。

ただ、これはあくまでも私のケース。個人差もありますし、推奨はしません。

最初からそんなにモチベーションがない人もいますし、そういう方は、続けるキッカケをつかめばいいと思います。毎日の発見を楽しみにする。続けた自分を褒める、といった小さな始めましょう。小さな喜びはいずれ大きな達成につながる第一歩です。

今考えると、あの時は絶対キツかったよね、無理していたよね、と言われれば、「ウン」というでしょう。当時は絶対に言わなかったと思います。

むしろ、今ですね。今は、こうしてブログを読んでくださる皆さんや、英語学習をするみなさんに良質なコンテンツを提供するために、原稿を書いたりしていますが、そういった締め切りがあると、「あ、あと何日か。ちゃんとやるためにどうしようか」と、自分目線ではなく、読者目線でどうしようかというと考えこそ巡りますが、筆が進まない、ということがありますので、リラックス、コーヒーやお菓子を手元に、腰痛にならない程度にデスクに向かう等、モチベーションを保つ工夫はいろいろやっていますね。

以上、私自身のモチベーション維持法はあまり参考になりませんが、自分の場合はこんな感じだった、ということで参考、というよりご笑覧いただけますとうれしいです。

それでは今日も頑張りましょう!

Tommy

お悩み相談:モチベーションを保つには③

昨日の続きです。

今日は私が今まで見てきた一般の学習者さんのモチベーションについてです。

2013年~数年に渡って毎回の公開テストで、私の本を使って学習する方を支援してきました。

私が監視することで、自然と学習する気になってくれて、最後まで突っ走っていってほしいなあ、という無料読者特典の一環でもありました。

その中で、こういうモチベーションでスコアを上げていらっしゃった、という印象的な方をご紹介します。(お名前は伏せます。ケースは必ずしも1人ではありません。)

ケース1:褒められて持続するパターン

・こういう方が比較的多かったですね。毎日の学習の中で、学習自体に行き詰まる。学習以外のことでうまくいかない、という本番までの試験日程の中で毎日いろいろあることを共有いただき、それについてうまくいったことを中心に互いに共有することで、試験でうまくいった、というケースが多かったです。仮にうまくいかなくてもいろいろな気づきを得てポジティブに慣れた、といううれしい意見を頂きました。

ケース2:自らコミット+監視と支援パターン

・これは自分で決めたタスクをやりきる!と決めた方が多いですね。そのタスクをしっかりやりきったか、記録してもらい、それを私が確認して順調か、もう少し違う視点を入れたらよいか、という点をアドバイスし、大きな軌道修正はしないものの、1つの方向からズレないように学習が進んでいくパターンです。この方法を取り入れた方の大半が目標スコアを達成されていきました。拙著『3週間で900点』という本を2013年の1月に処女作として出版し、当初はこの本で本当に3週間で900点を取れる方が出てくるのか?と心配しましたが、第1回のプロジェクトでしっかり達成された方がいらっしゃり、ホっとした記憶があります。

ケース3:爆発点火型

これは、当初はあまり学習に身が入ったいないなあ、と思いつつ、日々の学習を監視していたところ、あるポイントに気付きました。そのため、そのポイントをストレートに指摘させていただいたところ、「な、なぜそれを!」と。本人も自覚していたんでしょうね。それからはアドバイスを100%、いや990%取り入れ、それが終わるまで絶対に寝ないような学習をして、爆走で突っ走っていったタイプです。

ケース4:ひょっこりはん型

これは、毎日学習しなさいといいつつ、救済措置で学習記録は48時間猶予等のルールを作っていたのですが、毎日3日おきくらいに学習記録をつけ、やったのかやらないのかよくわからないけど、ふっと現れ、学習をいつの間にか、し続けてしまったいたパターンです。多くの場合、結果報告もせず消えていくパターンが多く、効果検証できていませんが、ペースメーカーになっていればいいなあ、と今でも時折夢に出てきます。

他にもいろいろありましたが、とりあえず印象に残っている方のパターンは上記の通りです。

こう考えると、しっかり当日まで監視してあげるとスコア伸びる、いやスコアが伸びるかどうかは結果次第ですが、サボらず学習する、という環境も一因かもしれませんね。そうか、公開テストの3週間前にツイッター等で監視をする企画でも考えようかな。

以上、参考にしていただけますとうれしいです。

それでは今日も頑張っていきましょう!

Tommy

お悩み相談:モチベーションを保つには②

昨日の続きです。

英語学習をあなたの『優先事項』の側と捉えた方に対して、の記事になります。

■自分の生活環境のパートフォリオを分類し、優先順位を考え、入れ替えてみる。

『優先事項』がどれくらいあって、どれくらいの優先順位かで、その強度が変わってきます。

ここでいう優先順位とは・・・、

今のアナタにとって重要なこと。

これを順番をつけてみればいいと思います。

たとえば、15年くらい前の自分の優先度を並べてみるとします。

・家族、生きるために食っていく、住居、睡眠、スマホ、パソコン、ある資格試験、お菓子、車、英語学習、ゲーム、ジム、読書、音楽、サプリメント、おいしく米を炊く、月に1回はとんかつを食べる、何よりもビール、旅行、ポイ活、ネットサーフィン、TV番組、映画、買い物

すみません。15年前にスマホはウソでした。まだガラケー、それも国際ローミングが容易にできるタイプの極めてマイナーなものを使っていました。ただ、ハナシが思いっきりそれるので、スマホにします。

いったん並べてみたものの、これでは優先順位の分類が出来ていませんね。

ということで、いったん自分の頭に思い付くものを分類します。

【必須】

■生活:家族、生きるために食っていく、住居、睡眠、ビール、

■準生活:スマホ、パソコン、お菓子、車、おいしくコメを炊く、月1回のトンカツ、旅行

■健康:ジム、サプリ

■趣味:ゲーム、音楽、ネットサーフィン、ポイ活、TV番組、映画、買い物

■自己啓発:ある資格試験、英語学習、読書

【必須じゃない】

生きるための優先順位順に並べてみるとこんな感じですね。

こうしてみると、15年前はいろんななものに時間をかけていたことがよくわかります。

ここから、

自分が英語学習を優先するには、と考えるわけです。

考える前に、「英語学習を優先しなきゃ」という動機付けがないとこの作業が出来ません。

そのために、昨日、「英語学習はあなたにとって必要な側ですか?」という質問になります。

私は、この作業を始めた時にちょうど30歳になった時で、

自分が今後自己成長するには、自己啓発を優先させる必要があるな、と考えました。

そのため、自己啓発のカテゴリーを趣味と入れ替えました。

ここまでは誰でも出来そうな感じです。

次に、自己啓発の中身の優先順位を考えてみました。

資格試験・・・。確かに本業で大事だけど、英語学習は大学受験を通過してこれで終わりだと思って10年以上ほったらかしにしてきたし、ここの優先順位を上げないとダメだな。資格試験は出題範囲も決まっているし、8割の理解で、取得後に実践できることを目指した方がよさそうだな。加えて、英語学習がある程度軌道に乗る前は読書も減らそう。

ということで、英語学習に充てる時間を最優先とし、当時月に1冊、年間12冊以上読者していた時間を1/12に減らしました。

そして、趣味について考えてみました。

うーん、音楽は勉強していてもやる気が出るから、これは「準生活カテゴリー」に回すか・・・。

待てよ、実は趣味にかける時間が一番かかっていそうな気がするな。必要最低限の買い物と情報検索のネットサーフィン以外は止めるか。これも準生活カテゴリーだな。ポイ活も時間の浪費の方が長いしな。

ということで、趣味のところはバッサリ切りました。以降、決まったテレビ番組は見ていませんし、ゲームも売り払うか、後輩にあげました。

加えて、準生活にもムダなところがありそうなのでいったん削りました。

こうして整理すると、こんな感じになりました。

■生活:家族、生きるために食っていく、住居、睡眠、ビール、

■準生活:スマホ、パソコン、お菓子、車、音楽、ネットサーフィン(情報検索)、必要な買い物

■健康:ジム、サプリ

■自己啓発:英語学習 >>> ある資格試験(合格のための最低条件) >>>>>>>>>>>読書

最後にひとツッコミ。

生活の最重要項目欄に「ビール」があります。

うーん、これは切っても切れない。

ということは、夜は晩酌をする→夜は勉強できない→じゃあいつやるの?→今でしょ?→いや違う→そうだ、朝でしょ!

こういう考えから朝早起きすることにしました。

これで今の学習スタイルがあるわけです。

ということで、生活欄には『早起き』が加わった瞬間でした。

こういう組み換えをやってみることで、自分の英語のポジションがどれくらいを占めるかわかり、かつ、これだけ優先させるなら、時間も割かないとな、と思うわけです。

この当時の私の思考ですが、

時間を割けば、いろんなことが習得できる。習得できると面白くなる。でもどこかで壁にブチあたる。そのためには反復とか何かやって突破する必要がある。だから時間をもっと割く。その先に何かあるはず。

この時、偶然手にした本に書いてありましたが、学習をやり始めて、累計100時間まずやることが出来れば、もう後戻りできなくなる。たとえばそれが時給1,000円としたら、アナタは10万円という大金をアナタ自身に投資したことになるのだから。

なるほどな、と思いました。そして、自分の優先順位をポートフォリオに従って、まずは100時間累計で学習してみました。1か月半から2か月ほどかかりましたが、確かに後戻りできない体質、というかもう戻りたくない、という心境、境地に至った気がしています。

いかがでしょうか?

これはほんの一例ですので、当然ながらみなさんの優先する項目も分類も順番もきっとことなるはずです。

もし、英語学習の優先順位が低いのであれば、いったん思案して入れ替えてみて、それでも優先するべきようなことがあれば、英語学習でそんな早期に成長することは求めず、もっと優先することを先に成し遂げてから、英語学習に集中するとよいでしょう。並行してやるならそういうスタンスを取ることで、自分への心理的プレッシャー(ここでは英語学習の時間確保とか、思うようにスコアが上がらないこと)から解放されると思います。

そして、もし英語学習が最優先になったとしたら、

迷うことはありません。日々全力フルスロットルで、英語学習をする。

それしかねえ、失礼、それしかありません。

ただ、今英語学習が最優先、と思う方も、今自分が大事にしていることを改めて並べてみると、本当に大事なこと、実は後回しにしてもいいこと、実はやめても、やらなくてもいいことが見えてきますよ。スマホの契約についてくるプランなんかはそうすれば整理できますし、それにより、おトクになれば、英語学習の書籍も買えるはずです(=決して私の書籍を買うように誘導しているわけではありません。)

ということで、今日はココまで。

それではまた明日!

Tommy

お悩み相談:モチベーションを保つには①

Q.モチベーションを保つための秘訣があれば教えていただきたいです。

A.この質問をする時点で、他の方よりモチベーションは高いとお見受けしました。ですのであまり心配しないでください。ただ今よりは改善する余地もありそうです。

モチベーションを高める。

そんなん当たり前やん。問答無用だよ、だからやれ!

そう言ってしまえば終わりですが、正直やる気出てますか?

うーん、わかっちゃいるけど、仕事(=学業、家事、よろづ事)もあるし、家帰ったらやる気がなくなるし、常に高い状態は保つのはムリ!

まあ、その言い分もわかります。

ただ、それは自分のやること(タスク)の整理の問題もあるかもしれません。

ということで今週はモチベーションをテーマについて考えてみます。

※モチベーションという考えは少し広義なので、「英語学習を継続する意欲」くらいに定義しておきましょうか。

■重要なのは自分の優先順位を考えてみること

おそらく一番大事にしていることであればモチベーション高くやりますよね。

風呂上りに食べるアイスが1日の中で何よりも元気の源になる、というのであれば、

『アイスを切らさずに買う』という行動を継続すると思います。

それが本当に大事なことかどうか、を確認するのは簡単です。

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アイスを買い置きしてみなければいいことです。

そうした風呂上りにアナタは考えるでしょう。

おそらく次の4つくらいでしょうか。

(A)ああ、やっぱりアイスがなかったら1日の楽しみがあああああ!

(B)いや、なくてもそんなに大したことじゃなかったな、実は。

(C)bathとbusの発音を聞き分けるのは難しい

(D)『冷凍食品売り場』を英語でいうと、frozen food aisle(s)だな

(C)と(D)なら、すでに英語学習に対するモチベーションがやや変態よりですので、

あまり心配はないでしょう。

(A)なら即コンビニに走ることでしょう。

それがモチベーションです。

では、(B)ならどうなるか?

実は自分が求めているのはアイスでなかったのではなく、ふろ上がり、マッサージ、癒し、冷感といったことであって、その置き換えではないか?

そう考えるわけです。

そうすると、そもそも『風呂上りのアイス』は自分にとって重要ではないことがわかるはずです。

英語学習でもそうですよ。

もし、モチベーションが上がらないのあれば、

『英語学習は自分にとってさほど大事なことではない』

という仮説を立てて、敢えて1週間、1か月と学習しない期間を作ってみればよいと

思います。

いやあ、ダメだ、やっぱり自己啓発として英語が必要だ、それで何かが始まる(はず!)

というのであれば、「やるしかない」という意欲を改めて確認できると思います。

もし『モチベ―ションが高ければ英語学習禁止!』という法律を課されるなら、どうですか?

ただ、学習しない期間を作って、実はたいしたことではなく、他の趣味が大切だ、他に時間を割くことが自分への価値を高める、ということが確認できれば、

実は英語学習自体はそんなに重要じゃなかった、ということがわかるかもしれません。

もちろん、英語を使って仕事をしている、英語が学業の一部だ、という方には参考にならないかもしれませんが、

仕事なり学業でも『今やっていることは自分にとって本当に必要なのか』

考えることは常に重要です。

モチベーションを考えるにもまずは「出発点」からです。

今日のまとめ:『それ、本当に私にとって必要?』と考えてみる。

       そうすればおのずと答えは出ます。

       まずはそこから。

今日はここまで。

それでは今週も頑張りましょう!

Tommy

ハッスル

今日は、お悩み相談ではなく、ちょっとした気づきです。

電気自動車メーカー、テスラ社のCEOであるイーロン・マスク氏が先週末のアメリカのバラエティ番組の『Saturday Night Live』で発言したひと言で、ある仮想通貨が急落した、と経済番組で取り上げられていたので、おっと思い、少し調べていました。

マスク氏は、仮想通貨のことを”hustle”と呼んだことで、急落、厳密にいうと、それまで伸長していた価格が反落した、ということでした。

hustleというと、「ハッスル」、つまり頑張る、張り切る、元気系、みたいなイメージが多くの日本人にあると思いますが、

ここでの”hustle”は、「ギャンブル・博打」「詐欺・ペテン」という意味で使われていたようです。

つまり、将来の資産、財産というより、投機、いや賭け事みたいに茶化していると視聴者は受け取った、ということなのでしょうね。金融商品だからこそ、この語の意味は文脈上『ヤバいギャンブル』と取ることが出来ます。

もっとも、TOEICに出る可能性は少ないですが、

TOEICは、受験者の多い、日本人、韓国人が当たり前のように使っている表現やニュアンスをヒッカケに使ってくることが多いので、

いつか狙われるかもしれないですね。

ちなみに、この翌日のGuardian紙の見出しから、少し学習しましょう。

Dogecoin’s value tumbles after Elon Musk calls the virtual currency a ‘hustle’

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ドッジコインが暴落ーイーロンマスク氏が仮想通貨を『博打』を呼ぶ

□Dogecoin ドッジコイン(仮想通貨の一種)

□value 金融資産価値

□tumble 下落する

□call A B AをBと呼ぶ

□virtual currency 仮想通貨

□hustle ・・・ 今日学んだ語、ですね!

しかし、ドッジコインって犬のコインなんですね。

(仮想通貨、というのはよくわかりませんがこれから流行るんですかね・・・)

それではまた明日!

Tommy

(やや上級者向けの学習法)Part-5を早く解けるようになるトレーニング

毎朝自分の脳を活性化するために、Part-5を10-12問ほど解きます。

問題数が変わるのは、書籍によって、4、5問で1ページの解説になっていて、区切りがいいためです。

だいたい、10-12問であれば、40~60秒でパっと見てパッと解きます。

どちらかというと1年以上見ていない書籍から引っ張ってきて解くので覚えていない問題を使います。

このトレーニングをしていると、Part-5が本番では早くて2,3分、難しい問題を少し考えて5,6分で解けるようになります。(というか私はなりました)

私の場合、Part-7ではじっくり全部読んで、選択肢を吟味して1問も落とさないように、という作戦を立てているので、これにより、時間をゆっくりかけて読んだり、見直しに時間をかける余裕をここで作っています。

よゐこ、いやよい子には決してマネできないかもしれませんが、

いや、そうじゃないかも、と思って記事にしています。

今日の記事はリーディングスコア480点くらいある方向けかもしれません

■ファーストチェス理論

チェスの世界には、「ファーストチェス理論」というのがある、というのを知りました。

チェスにおいては、

『5秒で考えた手』

『30分考えた手』

は、実際のところ約86%同じ手らしいです。

つまり、どんなに長く長考しても『最初に思い付いた手・考え』に戻ってくるそうです。

ここから、どんなに長考しても常に最高の手段にたどり着く、とは言えないということがわかります。

ただし、14%はそうとも言い切れない。重要な局面ではこの14%が命取りになるかもしれない。

これを見たときに、なるほどな、と思い、パッと思いついた選択肢を選んで解いてみるトレーニングをしてみました。リスニングは早く解いても音声というものがあり、限界があるので適用はリーディングのみを対象にしました(そりゃそうだ)。

そうすると、Part-5の方がPart-7に比べて正答率が高かった。

当然と言えば、当然ですが

Part-5よりPart-7の方が情報量が多いので、いわゆる瞬間的に思いつくことと、実際書かれてあることが一致していない場合が多く、選択肢と書かれている箇所を照合しながら、同じ語彙か、言い換えか、文法上矛盾はないか、という検証作業を行うことで、Part-7の正答率は上がることがわかりました。

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それに長文問題で、瞬時にパッと解くことは心理面で不安でしょうがなくなります。

こういう検証作業を自分で十分に行った結果、いつしか『Part-5を恐ろしく早く解いてPart-7に残った時間を投資する』という戦略になっていきました。

※ちなみに、Part-6はあまり統計が取れていなく、Part-6で問題を落とすことで満点を取れないのも微妙だな、と思い、ここはある程度時間をかけています。1セット、早くて6分、時間をかけて8分程度なので、これは通常レベルのスピード(?)かもしれません。

問題は、Part-5のそれぞれの設問について、

・これは文法問題で、これが問われていてこれが正解。

・これは語彙問題で、意味を取っていくと~となるので、これが正解。

 もしくはコロケーション(語の組み合わせ)でこれしか入らない

こうした知識が備わっていないと、早く解くということが出来ないんですね。

あてずっぽうで、「これかな?」と思っても解けません。

どこか、記憶の片隅で、

『あ、このタイプの問題解いたな、これは〇〇の問題かな?』

『これは△△を問う問題かな、待てよ、ヒッカケで■■の視点もあるな。』

こういう思考が常にあることを前提にしないとスピードを上げて正答率は正解しません。

正解を導くプロセスがそもそも備わっていない場合、スピードを上げても意味がないからです。

おそらく基準を設けるのであれば、TEX加藤先生の「出る1,000」や公式問題集のPart-5を1問30秒以内で確実に全問解ける、というレベルくらいのインプットが必要でしょう。もう少しいうと、数千~10,000問くらいのインプットがあれば、その引き出しを早くする作業がこのチェスの『5秒ルール』かと思います。チェスといっても素人レベルからプロレベルまであるので、プロレベルとは言いませんが、「少し玄人レベル寄り」までは情報量があるといいでしょう。

私が「上級者向けの作戦」といったのは上記の理由のとおりです。上級者といっても『時間をかけたほうが私の場合は、正答率が上がるし、リーディングは満点取れます』という方もきっといると思います。ですので、この作戦は万人向けではありません。

ただ、品詞問題を見分ける、とか30問全問とは言いませんが、うち何問かはこの5秒ルールを適用すれば時間が少しでも節約できる、それによりPart-7に時間をかけられるようになるかも、という場合は、初中級者でもある程度対応可能かもしれません。

もし、むむ、ちょっと試してみようかな、と思ったら参考にしていただければと思います。

それではステキな日曜日をお過ごしください。

Tommy