雑感:8月からのTOEICの問題形式変更について考える(Speaking Test)

8月からTOEIC Speaking Testの問題形式が若干変更になる、という情報があったため、思うところを述べたいと思います。

■大前提:Speakingは好き

私自身Speakingは好きです。もともと話すことが好きなので、人が話している間、咀嚼しつつ、自分は何を言おうかな、と組み立てながら会話することが好きです。

このあたりの考えは留学や駐在して海外の方と話す時に、よりインタラクティブに、もっとクイックレスポンスが出来るように、という意識が変革したことにもよります。

おかげで脳はものすごく疲れますが、思考力のトレーニングとしても鍛えられます。

正直、TOEIC Speakingは、一生懸命学習してわくわくして臨むものの、一瞬に近いくらいあっという間に終了するため、もうちょっと話したいな、というところが残念ですが、その絶妙さが魅力なのかもしれません。

■今回の形式の変更内容

単純に言うとこうです。

Q3 写真描写問題が1題から2題に増える

Q10 解決策提示問題がなくなる

これ、自分としてはものすごい変更というか、負荷がだいぶ違うな、という印象を受けました。

写真描写問題というのは、あらかじめネタを持っておけば、それを順番に考えて話すと自然と完結してしまうくらい、攻略しやすく、かつLR同様、思わずツッコミをいれたくなる写真が出てくるので、ようは楽しい、という領域が多いパートです。

一方、解決策提示はLRのパート4なみに問題を聞き取って(途中からマイナー変更されて複数の会話となる回も)、それに対する解決策を電話に吹き込む、という、シチュエーションとして、「え、解決策を留守電に入れるんですか?」という不思議な状況での問題でした。

でも、個人的には、内容の理解、解決策の提示を時間内に合理性かつ効果的に出来るか、という点で非常に好きではあったのですが(=好きだから完璧に返答できるわけではありません)、ちょっと残念です。

■時代の流れか

そもそも、留守電に吹き込む、ということ自体陳腐化されています。私自身も留守電にメッセージを入れるのは年に1回か2回程度になりました。電話の文化もオンライン会議やライン等での接続が普及し、相当激減しました。

正直、

かろうじてポケベル~デッカイ携帯電話~PHS~ガラケー

と電話の進化を見てきつつ、学生時代は電話加入権が高かったなあ、と懐かしがりました。

※こういう流れはTOEICでもそうです。以前はFAX文書とかありましたが、今ではほとんど見受けられません。そのうちメモ文書も何かにおきかわっていくんでしょうね。オンラインメッセージ文書が増えそうな予感もしています。

■とはいえ、解決策提示は役に立つ

上記の通り書きましたが、電話メッセージへの吹き込みというシチュエーションはありえなくなったにせよ、たとえば1on1ミーティング等面談のような状況では、相談を受けた場合、考えを理解する、そのうえでアドバイスする、という点ではこのSpeaking Testで測定される力は大きかったと思います。そういう意味ではいつか復活してもらいたいです。

とはいえ、ライティングテストのEメール問題で、解決策(+そのほかの要素も)を相手に投げかけることはまだありますのでそういうところで、思考力を発揮できればまあ、いいか、

写真問題のFUNの領域を増やせるから、それはそれでよし、と考えることにします。

最後に手前ミソになりますが、高校生レベルでもTOEICのSWテストに対応できるようなレベルで本を書き上げていますので、もし興味があれば覗いてみてください。

※私自身もSWは受験前に相当な抵抗があったので、少しでも払拭・ちょっと進んでみようかな、という人向けに書きました。Kindleもあるようなのでまずは試し読みからトライしてみてください。

高校生からのTOEIC(R) S&Wテスト入門 | 大里秀介 | 英語 | Kindleストア | Amazon

それでは今日もよい日曜日を!

Have a great one!

Tommy

雑感:今日はTOEIC®L&R公開テスト

今日はTOEIC®公開テストでしたね。

受験された皆さん、お疲れさまでした。

最近、特に初受験する!という方のツイートをよく閲覧する機会があり、

うまく受験できたかなー、とかそういうことを考えていました。

ちなみに、私もやり直し英語で初受験した公開テストが7月だったので、いろいろな思い入れがあります。確かよく眠れず、少し寝不足でいったことがあるので、Part-7のDPで、使用期限の切れた日焼け止めクリームのハナシが出てきていたことをいまだに覚えています。それに加えて、メチャクチャどきどきしていましたが、隣が小学生くらいの方だったため、いろんな思いを抱いていました。

さて、今日ですが、写真描写問題で”park“という語が動詞で登場していました。

parkは日本語では『公園』ですし、TOEICでも同じ意味で登場しますが、今回は『駐車する』という動詞で登場していました。このように『日本語では名詞だけど、英語で動詞の意味を持つよ』というのは、Part-1ではおなじみで、ほぼ必ずと言っていいほど出題されます。

parkは、自動詞、他動詞の用法があるため対象をなっているものが止まっている状態であればこの動詞、と判断すればいいでしょう。

もう1つ。

(     )of 名詞』のような表現で、varietynatureが出現していました。

前者は、豊富な種類があること、

後者はものの性質

この2つの意味合いを文の中で捉えて、どちらが適切か、しっかり選んで解きましょう。

こういうタイプの問題は、

文法上どちらかが当てはめることが出来ない、例えばofのあとの名詞は複数形でないと文法上成立しない、というのであれば文法問題になりますので、スコアシートが返却されてきた場合は、項目別正答率(Abilities Measured)の棒グラフのR5の正答率に影響します。

※リーディングセクションの一番下の棒グラフですね。

文法上、どちらも当てはまるけど、意味としてどう考えてもこっちだろ、という選び方をする場合は語彙問題です。この場合は、項目別正答率の棒グラフのR4の正答率に影響します。

以上、ちょっとした気づきでした。

さて、東京は引き続き緊急事態宣言下となりました。

いろいろと生活環境で制限されますが、8月も公開テストが行われますので、受験予定の方は頑張っていきましょう。

また、Part-2の平日の補足解説が役に立っています!というお声もいくつか頂いております。ありがとうございます。これも毎日少しずつやれば必ず力が付きます。特に、今日の回も少し難しめな作りでしたが、ロジカルの判断をどうするか、というところは思考を普段から考えているか、いないかで当日の処理時間に影響してきますので、是非お役立てください。明日よりまた行います。

それでは、本日受験された皆さんは疲れをいやしてまた明日から(今日から?)頑張りましょう!

Enjoy your rest of your weekend!

Cheers,

Tommy

雑感:学習補助

今日は歯医者に午前中行っていました。いろいろな発見がありました。

こちらについては、いろいろと感じたことを書きたいので改めます。

さて、7月に入ったわけですが、おかげさまで、6月1か月の平日はPart-2の解説補足を毎日書くことが出来ました。これも、毎日、もしくは途中からご覧いただいている皆さんのおかげです。日々のコメントや、気づきをつぶやいていただくなど、いろいろと励みになっています。ありがとうございます。

1日1題、毎日やると20題、1セットに少し及びません。

ただ、今週でちょうど25問、1セットになったでしょうか。

1セットを一気にやることでの、集中力とか実践力を養うという視点も大事ですが、

1問1問取り上げていることでの、重要性は、1問に対して、丁寧に接することと、

その1問に対する、思い入れ、と言いますか、こうやって解く、を頭の中にいれておけば、

ある類似問題に接したときに、あ、これはああいう時のこういう問題だな、と

(瞬間的にではありますが)ふりかえることが出来るかもしれません。

イメージは、論理的な思考というよりも、古いアルバムをめくった時に、

『あ、そうそう、この海いったよね、あそこでスイカ割して、みんなで楽しんだよね』

的な、言葉よりもその時の残像が頭に残っている、そんな感じを作り出す。

それが1問に丁寧に接するということです。

特に問題の作り手は、その問題を作成した背景を1問すべてに見せることは解説含めてできません。

ただ、その問題をどのように復習するか、それによって、自分のアルバムにどのように書き込まれるかで、学習した『深さ』が刻み込まれます。

答え合わせだけでは、表面だけ、

音読したり、シーンに応じてこう使ってみよう、文脈をロジカルに考えてみよう、など、それに肉付けすることで、アルバムが濃く、深くなります。

平日に1問取り扱っている内容はそれをアシストしていると思ってください。

週末はそのやったことを見返すことで、更に深く学習を、また反復することで脳内にある情報を引き出しやすくしてください。

学習の仕方は、最終的にユーザーである皆さんに任されている部分もあるかと思います。

少しでもお役に立つようなコンテンツをこれからも提供していきたいと思います。

Tommy

雑感:自分にかえる

今日は、1日中机に座って原稿作業、ゲラチェックに集中していました。

新しい机が非常に快適ではかどりました。

ただ、スペースが広くなった分、いろんなものを置きだす習性があるので、しっかり整理整頓をすることにします。

さて、

昨日、『1問1問を大事に』ということで、書かせていただきましたが、

今日自分で、トリプルパッセージの原稿を書いているときに、

あ、あの語はこうだな、同義語はこうだな、英英辞典でチェックするとこんな意味もあるな、

となってしまって、脱線に次ぐ脱線をしながら、軌道修正して、いつの間にか夜になってしまいました。

とはいえ、非常に有意義でした。

自分への知識にとってプラスになったものもあれば、この知識や考えを解説に入れておこう、

とみなさんへもうまく提供できたと思います。

非常にしんどい作業ですが、適当に薄っぺらい解説をサラっと書くよりはやりがいがあります。

やはり、1問1問、というか、1字1句を大切に見ていく、調べていくのは大事ですね。

自分でブログに書きながら、自分で大事だな、と改めて思ってしまいました。

具体的にどの表現が、とかどの単語か、というのは現段階では申し上げられないのですが、

ここらへんのアウトプットは今年の後半以降でお届けできればな、と思っておりますので楽しみにしていてください。

実際は紙面上、カットされることも多いのですが、いつか、今回実施しているPart-2のように書けなかったところはブログでうまく補足する等、考えていきたいと思います。

補足、といえば現在やっているPart-2以外にもあれやってください。これやってほしい、という声をボチボチ頂いています。そういう要望をうまく取り入れていきながら、みなさんのお役に立つコンテンツにしていければと思います。

それでは、あと3時間くらい原稿を書いて明日の早起きに備えたいと思います。

そして明日早朝にまたPart-2の補足解説を継続していきますので、お楽しみに。

それでは、

Enjoy the rest of your weekend!

Tommy

雑感:目の前のことをしっかりやる

今日は、自室のデスクを新しく発注したので、組み立てていました。

L字型の机で、モニターとパソコンをおけるスペースを確保しつつ、手書きコーナーとかいろいろと置き場が増えたので自由度が増しました。これで機動力を確保できればいいなあ、と思っています。

さて、先日ある仕事の相談をしている動画(You Tube)を見ていて、なるほどな、と思ったのですが、

昇進したい、いい給料がほしい、そう思ったら上司が期待していることを追い求めるのではなく、目の前の仕事を1つひとつしっかりやることを集中しなさい、というアドバイスを送っていました。

なるほど、もっともだな、と思いました。

目の前の仕事をしっかり出来るようになれば、信頼され、新しい仕事を呼び、それを積み重ねて、評判になり、おのずと評価や大きな信頼がついてくる、だから背伸びはいけない。

確かにそう思います。

私が今月連載を開始したPart-2に関しても、

1日1問しか掲載していません。

『1日3問くらい補足解説があってもいいのでは?』

そういうご意見も頂きましたが、1問を丁寧に復習し、

音読を通じて音を理解し、ロジカルの部分を理解し、文脈を身に着けるのはそれなりに時間がかかります。

加えて、難易度も1問1問異なりますし、『ん、わかんないな』という問題を丁寧に復習しないと、結局その類似問題に遭遇した時に適切な対応が出来ず、不正解になってしまう、という負のスパイラルから脱却してほしいな、という思いがあります。

自分の理想とするスコアがあって、

今のレベル(現在のスコアとか、自分はこれが出来てこれが出来ないという自覚)があって、

その差を埋める、戦略、学習スケジュール、公開テストから逆算してやるべきこと。

その計画に沿ってやっているかと思いますが、

全てのレベルに共通するのは、

そのトレーニング、問題への対峙、

1問1問にしっかり向き合う、ということがとても重要です。

これは初心者でも990点狙う時でもとても重要な考え方です。

『この問題は難しいな』

そう思ったら、とことん復習をやってみて自分のものにする。もし自分のものにできないのであれば、今はまだこのタイプの問題を解くレベルにないかもしれません。

あるいは、

すでに一定のレベルに達しているけれど、

改めて、初級者用の問題を解いてみたら、少しあやふやなことが見つかった。

意外とこのタイプの問題は、基本的な考え方が備わっていなかった、今のレベルでこの解説に書いてある意味がわかった。

そういった思わぬ発見があるかもしれません。

これらの考えは、特にスコアに行き詰った際に、今一度、

『1問1問丁寧に接してみよう、そうすれば何か見えてくるかもしれない』

そう思って解いてみると、何か打開できることがあるかもしれません。

(もちろん、ない場合もあります。)

平日のいわゆる『オンタイム』、仕事を抱えながら合間に学習をしていると、その学習は時にノルマ、つまり反復や反射神経(問題を解くタイムアタック等)になってしまいがちです。

ですので、土日(もしくは休日)を活用して、今一度考えてみてください。

おそらくこういう問いかけがよいでしょう。

『今日の学習、今週の学習、オレ(私)、1問1問(1題、1文、1語)

 丁寧に接していたかな?』

この問いかけには正解はないですが、自分が丁寧にやっているか、という自問自答の領域ですので、満足できていればそのまま継続し、ちょっといまいち、いい加減にやっていたな、と思えば改めてみるのがよいでしょう。

それではまた。

(今からキレートレモン🍋を飲んでもう少し原稿を書きます。)

Tommy

雑感:つぶやきは参考になる

最近、Twitterで英語学習のつぶやきを集中して閲覧できるように、カテゴリー登録をしてみたところ、

とてもいい感じでTwitterを使っているな、という印象を受けます。

私自身が参考になるな、と思う点と、

学習者同士が互いに学習した内容を見ながらお互いが切磋琢磨している様子を見つつ、更に高いところを目指そうとしている、という印象を受けます。

そうだなあ、2007年から2008年ころの英語学習ブログブームを彷彿とさせる感じですね。

私がそのようなつぶやきを見ながら感じる点をいくるか記載したいと思います。

■真剣さあり ~みんなまじめ

真摯に学習している方が多いです。もっとも、「英語学習カテゴリー」に真摯に学習しないつぶやきを乗せないようにセレクションしていると思いますが、ある目標に向かって進んでいこうとする意志を感じます。

■目標達成した際の共感

スコアが発表になって、「いいね!」をお互いが押し合って、称えあい、褒めあい、慰めあい、というのをとてもよく見ます。スコア発表の日のトレンドワードに”TOEIC”が乗るのもうなずけますね。ちなみに、同じテストを受けた学生時代は答案から戻ってくると、答案の書いている折ったり、手で隠していたのですが、ちゃんとスコアを乗せて公表しているのが、いい意味でTwitterの匿名性だったり、ヴァーチャル性のメリットを感じることが出来ます。

■参考になる資格、趣味を持っている

TOEICスコア自体は発展途上ですが、その他の資格やキャリアで、「すごい道を歩んできているんだなあ」と思う方がゴロゴロしています。そういう方々が集まるから、ベースがまじめだし、スパイラルアップしていけるんだと思います。英語とは関連のない資格をどうやって取得したのか、とか、ある趣味について、等直接お伺いしてみたいな、と秘かに思っています。

■今後の書籍の参考になる情報の宝庫

これまで15冊以上の書籍を出版させていただきましたが、どちらかというと自分の経験談に基づくものが多く、それをお使いいただいてスコアアップされる方もいたのですが、ここ最近は、「こんなニーズを求めている」「現行でこんな機能がないので自分でこう工夫している」という方が増えてきたような気もします。そういう情報を参考にさせていただきながらアイデアを形にしていくのはまた楽しいですね。あ、この人に使ってほしいな、みたいな。

■感情(みんなのアツい思い)

スコアの一喜一憂はもちろんですが、学習がうまくいかない、自分の外圧(すなわち仕事からのプレッシャーとか突然の事件等で学習が出来なくなったとか)に対する思い、環境変化(心身の状態、家族やペットの状態、心機一転の引っ越し、転職、離職等)等、ポジティブにもネガティブになる側面を吐露しながらも、それでも頑張る!という意思を感じる方が多いです。

気分は上がったり、下がったりするのは当然のことです。気分下がっているヤツは勉強する資格なし、常にアゲアゲなんだよ、というわけにはなかなかいかないですよね。

・・・だってにんげんだもの。

(そう考えると、私はサイボーグ的な学習をしてきたのかもしれませんが、その点は省略します。)

■結論:英語学習者のつぶやきを閲覧することは生じて役立つ

英語学習者のつぶやきを閲覧することは上記の理由から総じて楽しいですし、参考になります(この結論の書き方はTOEICライティングテストのコラムみたいだな)。

ですので、当面英語学習されている方のウォッチは続けていきますし、私のブログやつぶやきに「いいね!」をくれた方は必ず閲覧します。しっかり目標に向かって頑張っている方(学習記録もさることながら、いいこと、悪いことがありながらも前に進もうとしている方)には、飛び切りの『いいね!』を押させていただきますので、「あ、Tommyが監視しているな」と思ってください。特にいつか、こういう書籍を、とかこういう参考書があったら、という声を出してもらったら必ず参考にさせていただきます。

それでは、明日はTOEICⓇL&R公開テストですね。

受験される皆さん頑張りましょう!

Tommy

雑感:成長階段

先週、いろいろとツイッターで発信した成果、拙ブログやツイートを覗いていただく方が少し増えました。ありがとうございます。

先週は新たにフォローいただく方や、日々のツイートに「いいね」を押していただける方を出来るだけ拝見するようにしてみました。

改めて、

ガッツリ学習する方や

伸び悩んでいる方、

まあ、いいや、と割切って進む方、

あきらめる方、

いろいろといらっしゃいました。

一番、増えたな、と感じるのは早起きの方ですね。

10年前は、「ボク3時起きです」というとまず、その時点で会話が終了するほど、

煙たがられていたのですが、

5時起き、4時起き、というのは結構普通で、

2時半起き、という猛者まで出始めました。

いやあ、成長というか進化はすごいなあ、と改めて思います。

(単に私が知らないだけ)

かくいう私も時折、1時半おきというのをやっていますが・・・

さて、

ブログタイトルに書いた『成長階段』ですが、

早起きについで、印象深かったのが、「伸び悩んでいる」です。

600点、700点、800点、860点、900点、950点、980点、990点

だいたいここくらいのカベで行き詰まり、奮闘している、という方がいらっしゃるなあ、とお見受けしました。

ルーチンはしっかりやっているのになぜ伸びないか?というところは私もよく考えたものです。

とりあえず処方薬になるかわかりませんが、以下のように考えるといいでしょう。

■スコアが変わらない=実は成長している

再現性のあるスコアを取れる、というのは成長している証です。

ノンネイティブである我々が、英語力を維持するのは使っているから。

ですので、スコアが変わらないのは、しっかり成長している、と思ってください。

経済成長はインフレ〇%といいますが、

TOEICもそうで、過去のテストに比べたら難易度は微妙に上がっています。

過去ダブルパッセージしかなかったものが、3つの文書にもなりましたし、会話も3人に増えました。文脈も考慮する必要がより出てきていますし。

旧型式の1セットを解くといかに難易度が変化しているかわかると思います。

(正直ここは議論はあります。昔のDPもクオリティが高い問題もありますし、文章ボリュームが短くても難易度が高い問題もあります。)

■成長のカギはやり方を変えるか、負荷をかける

もし成長したいのであれば、今やっていることを少し変えてみる。音読をやっているなら、スクリプトを見ないで、とか、1日〇問問題を解いているなら、時間を計測する、すでに計測しているなら、少し短縮してみる等、少し負荷をかける形で変えてみることが大事です。

変え方は人に寄りますが、それにより、「キツイな」という部分が見えてくることで、どのような学習をすればいいか、考えるようになります。その『キツイな』が慣れてくると、成長している証拠です。次負荷をかける必要があります。

いきなり模試10セット!とか急激な負荷は、筋トレやランニングと一緒で一気に疲弊します。

早起きもそうです。

私自身、早起きは、2006年に家中の時計を5分ずつ早め、朝6時おきから、少しずつカラダを慣らしていきました。3時おきをしばらく行ったのは、2時半まで早めた時に気絶してしまったためです。そこで、当時は「私にとって2時半はまだ夜だ」といったん結論付けました。

要は「継続するために心身に慣れさせる、自分にフィットさせる」期間を設けるプロセスは重要です。

成長階段は、「見えそうで見えない」ものです。

だからくじけやすいし、春と秋に、「よしやり直し英語だ!」と思っても、1,2か月で「ダメだ、効果がないヤメだ」と止めていく人が多いのです。

そこをどう克服していくか、が成長階段が見える人と見えない人の差かもしれません。

さて、今日1日また原稿をひたすら書いて、また明日以降の平日に備えます。

みなさん、ステキな日曜日をお過ごしください。

Enjoy the rest of the weekend!

Tommy

ナメない

先日近くにいてふと聞いた(聞いてしまった)母子の会話

『〇〇ちゃん、頼むからママの目の届かないところにいかないで、ママ心配なのよ』

『だってあれがボク好きなんだもの』

『好き嫌いの問題じゃございません!』

いやあ、スゴイ会話だったな、

子供に『ございません』を使うのか、とか

この会話は成立しているのか、とか

数時間考えてしまいました。

さて、現在鋭意いろんな原稿に取り組んでいます。

問題をある程度作ってから、

あるいは問題が既にドラフトで出来ている中でいろんなチェックをしながら原稿を書いたり、と楽しい作業である一方で、机に向かいっぱなしで腰が痛くなります。

現在本気で、よい椅子に買い替えようか検討中です。

その中で

たくさん問題をチェックするなかで、時折見かけるのが、

『昔の自分が間違えた問題』です。

昔の自分が間違えたのはとても記憶がありますが、

中でも間違えたので印象があるので、

『どちらかに絞って結局間違って、結果985点』

みたいな、惜しい、というか痛恨のミスです。

今そんなミスをすると、猛省レベルと通り越した反省をする必要がありますが、

990点を一度も取ったことがない時にそれをやると、とてもやるせなくなります。

しかも、たいていは、ファーストインプレッションで正解を選んでいる、というやつです。見直して、自分の考えをよく時間をかけて整理して、結局不正解の選択肢を自信を持って選ぶ。^

マジかよ・・・。

どんだけそれを思ったか・・・。

正直夜も眠れなくなるくらい、メチャクチャ悔しくて悔しくてそれはそれはよい思い出です。^

ですので、そういう問題に出会うと常に身が引き締まります。そんな問題2度と間違うもんか、と思うくらい徹底的に研究します。そして2度と間違いません。(間違ったかもしれませんが、そういう思いはここ10年していません)

おそらくですが、何度も間違う問題は、それくらいの意気込みでやらないと『本番で正解できません』何回か解くだけでは、きっと正解できません。

頭の思考回路で、これはこうなって、そして間違う思考は・・・、

といったように、自分がなぜ間違うんだろう、どうすれば間違わないんろう、と解説の字面だけを追わない思考をめぐらす、間違わないぞ、という意欲を持つこんな感じで、とにかく一度やられた問題は絶対にナメない気持ちを持つことが大事です。

さて、冒頭の会話。リアルに聴いたやりとりは、何か論理性、文脈があるかな、と数時間考えていました。何となく、TOEICの問題にしたら面白いかな、というテイストに仕上がりそうなので、今年は無理だとしても来年以降の新刊に盛り込んでいこうと思います(採用されれば、ですが・・・)

それでは、よい日曜日をお過ごしください!

Tommy

最近目にするTOEIC語彙:arguably

最近妙に目にする単語を紹介します。

この語は、和訳から覚えてはいけません。

派生語として覚えたほうが定着する(と思います)。

 argue 議論するという動詞があります。

 これに接尾辞の-ableをつけると形容詞になり、

 arguable 議論の余地がある、

疑いの余地があると疑念がありそうな意味を持ります。 

これを副詞にしたのがarguablyです。

副詞だから、「議論余地があって」という意味になるんじゃないの?

と思った方もいるかもしれませんが、 

副詞にすると、

(議論の余地があるかもしれないが)ほぼ間違いなく、という意味で、

文全体や形容詞、とりわけ最上級を修飾することが多いです。

ロングマンで検索すると、

Say that there are good reasons why something might be true

つまり、そうかもしれないというふさわしい理由がある、

そういう時に使います。

 例えば、

HUMMER-san is arguably the most successful example among TOEIC learners.

こう使うと、

「HUMMERさんは間違いなくTOEIC学習者の中でもっとも成功した例です。」

という意味になります。

(疑う人がいるのか、というぐらいの輝かしい実績の持ち主なので異論あるヒトはいないと思いますが)

そしてなぜこのような語を取り上げたかというと、

大リーグで活躍する大谷翔平選手に使われることが多いんですね。

どの現地紙の記事を見ても、

Shohei Ohtani, arguably one of Japan’s most promising athletes. 

間違いなく、日本で一番有望なアスリートの1人

Shohei Ohtani has become arguably the best all-around player in the majors

間違いなくメジャーリーグで一番のオールラウンド(万能)選手

Ohtani, arguably the most hyped Japanese prospect in MLB history

メジャーリング史上、もっとも取りざたされている日本人の活躍

と、いったようにたっくさんこの語が出てきます。

ちなみに、TOEICでは副詞の品詞問題、語彙問題でこの語が出現し、どちらかというと文全体を修飾する際に使用するケースが多いです。とはいえ、最上級を修飾するような表現も自然なので出現するかもしれません。私の場合はまだ本番で出会えておりませんが。

TOEICでは上級者向けの問題、として登場します。

Part-5,6,7のリーディングセクションに出ることがあります。

私の場合は見るといつもトキメくので、だいたい、「あ、今回ココにいたな」となります。

しかし、今日も大谷選手ホームラン打つかなー、と思ったらしっかり打ってくれるんですよね。本当に素晴らしいです。

 私も負けじと頑張ります。

今日は金曜日ですね。平日頑張って疲れをいやして週末リフレッシュ、もしくは週末お仕事の方はもうひと踏ん張りしていきましょう。

それでは、

Have a nice weekend!

Tommy

お悩み相談:何から手を付けていいかわからなくなってきた

Q. 4月から学習をはじめ、単語も学習し、『はじめての~』系の本を1冊購入し、

 それなりに勉強も軌道に乗ってきたのですが、初めての5月の公開テストで惨敗でした。

 今の自分の学習方法があっているかわからなくなってきました。これでいいのでしょうか?

A. おそらくよいと思います。1ついうとすれば、そんなに焦らないでください。

とある方より相談を受けましたので、許可をもらって返答する形式で記載します。

学習を初めて、軌道に乗ればそれなりに順調、と思うかもしれませんが、本番のテストでつまずいてしまっては、がっかりしますよね。それは、きっと、この先学習を続いていても、時折、公開テスト終了後にがっかりすることがあります。私の場合、それは990点取得後も続いたので、あまり心配しなくてもよいです。

そもそも、

英語学習が軌道に乗ることと、実力がつく、というのは別物です。

ですので、限られた時間内に正答を得る力の測定を英語学習の中でやっていないかもしれません。

今はそれでいい

でも英語学習を初めて1か月ちょっとであればまずルーチン学習を大切にしてください。

たとえば、語彙を1日5個覚える、Part-2,5を何問か解く、長文問題に挑戦する、等です。

このルーチンは、日々の筋トレのように、すぐに目に見えて効果は表れませんが、ジワジワ効果を発揮します。英語学習は、地道に学習を続けていると、習得した内容が有機的につながり、指数関数的に成長することがあります。もちろん、ゆっくりと成長することもありますが、いずれも継続学習していることが裏付けとなるケースが多いです。ですので、ルーチン学習を続けることを行ってください。

その上で、時間内に解く、というトレーニングを入れる。

自習、というのは自分のペースでできますから、わからない問題に出くわした場合、いったんストップをかけたくなるものです。それは仕方ありません。でも本番ではそれは出来ません。できても、時間が足りなくなるだけです。とすれば、日々の中で時間内に解くトレーニングを入れていかないと、本番でうまくいかなくなってしまいます。

とはいえ、少しずつ入れていってください。時間内に解くことを意識しすぎると、解答するプロセスに粗さが目立ち、ケアレスミスが増えます。丁寧に読む、解くのが先で、それが出来てから時間内に解くことを意識してください。

■まずは焦らず3か月続けましょう。

ということで、そんなに焦る必要はありません。

まずは3か月続けてみてください。1日3時間続けると、1日1時間ちょっとで累計100時間の学習になります。ケタが1つ変わるくらいの累計学習時間になると、0時間のころに戻りたいな、という意識は少しずつなくなっていくはずです(もちろん、止めようと思えばすぐにやめることもできますが、もったいないです・・・)。

1か月、いやすでに2か月経過しようとしているアナタは、続けて、成長するところまで来ています。そういう意味では、途中で投げ出さなかった、というのはきっと人生でプラスにン待っていると思います。前向きに続けていけば、きっと本番で手ごたえがあった、という日が来ると思います。ベストスコアが取れたという吉報をお待ちしています!

Tommy