学習者さんの質問:モチベーションを保つ方法について②

昨日の続きです。

『特に目的がなく英語学習を、TOEICを始めてしまったのですが、ダメでしょうか?』

→ イヤ、決してダメなことはありません。ただし・・・。

私の学習方針を考える際に、

たいていの場合、目的が先に来ます。

■進学、就職、英字新聞が読めるように、字幕なしで英語を、1人で海外に・・・。

おそらくいろんな目的があると思いますが、

その目的を達成するために、手段としてTOEICを始めるのはアリです。

それにより、どれくらいのスコア取ればいいか明確になりますので。

学習計画が立てやすいし、TOEICに対する出口も明確です。

そのスコアが達成された暁には、自分の目的に見合った英語を身に付ける素地が付いたわけなので。

そのお手伝いをさせていただくことが出来るのなら私もうれしく思います。

一方で、友人・知人の誘いで、何となく、時間があったので趣味に、と始める方も少なくありません。

これは目的があまり定まっていませんが、TOEICという学習手段をとりあえず先にやってみる、というパターンですね。

この場合、ある程度続いた場合、だいたいスコアが頭打ちになり、試験を受けていくうちにふとこう思うわけです。

『私、このまま受けていていいのだろうか・・・?』

こういう方へのモチベーションの保ち方を考えてみます。

なんでもよいので取りあえず初めてみることはいいことです。

ただ、「何のためにやっているんだろう?」と思ったら少し考えてみるといいと思います。

私が勧めるのは2つです。

1.目的を改めて探してみる

目的なしで始めたわけですから、今一度目的を探してみてはいかがですか?

せっかくなので、まずはキリのよい600点、730点等キリのよい点数を目指して頑張ってみる。

修飾等で英語力というところで優遇されるスコアを取ればキャリアアップにつながります。

あるいは趣味にしていることを調べるのに英語のサイトを読む、ということを目的にしてみる、等ですね。

目的が定まると、よし、頑張るぞ!というモチベーションが上がりますし、それによって新たな知識が獲得できます。

2.敢えて目的を探さず、趣味としての面白さを見出す。

年間のTOEICのカレンダーを決めて、それを最優先で行動してみた場合、自分にとってどんな『面白さ』があるか考えてみることです。

こんなことを想像してみてください。

・IIBCからの案内が来たら試験申し込み開始日と時刻をチェックし、必ず申し込みを忘れないことで、プラチナチケットを取ったぞ!という高揚感を得ることが出来ます。

・試験に向けて学習するための新刊を手に入れると、新たな買い物というものはモチベーションがそれだけででます。

・お気に入りの講師やツイッターアカウントを追いかけることで、親しみが自然にわきます。

 仮に自分も発信するとそれに返信や『いいね』をもらえるだけで相当な励みになるはずです。ツライ時にもきっと励ましてくれるでしょう。

・学習するためのオヤツを買うことは、何も悪いことはありません。フル回転する脳に思いっきり栄養を与えましょう。お会計が990円になるように購入できれば、それだけでその日はハッピーなはずです。

・こうなると試験当日ははっきり言って『お祭り』です。最近は1か月間隔で試験をすることが増えてきました。SNSでつながると、1週間前、前日、当日の朝、受験直前まで、「行ってらっしゃい!」「がんっばって来いよ!」と家族以上の激励を受けることがあります。

・試験開始前に会場につくと、ヘッドホンをして対策本を読んでいる多くの学習者さんに合うでしょう。あ、あのヒトもMIX佐藤さんの『卵のフレーズ』を持っているな、と微笑んでしまうかもしれません。会場のいろんな場所を工夫して食べている、チラリと見える軽食やオヤツに、「あ、自分も次はあの味にしよう」と思ってしまう可能性もあります

・試験終了後は、昔の学生時代を彷彿とさせるような、会場最寄り駅に向かうまで、受験会場敷地をザッ、ザッ、ザッ、と歩きながら、見ず知らずのヒトの『今日も最後まで出来なかったね』という会話に励まされることでしょう。

・帰宅前に、試験を頑張った自分にちょっとしたご褒美を与えてみましょう。いつも発泡酒の方は、今日くらいちょっと贅沢なビールにしませんか?いつもは3個入りの100円プリンで済ませている人はたまにはいちごショートを奮発してもよいでしょう。

いかがですか?

TOEICを受験する、という行為だけでもはっきり言って一大イベントです。

試験を受けていればわかりますが、隣席や前後が空席の場合、病欠か、来るのがおっくうになったか、急にバイトが入ったか、いろいろな事情があるかわかりませんが、あなたはその場に姿を現し、約120分戦ってきたわけです。

それから3週間以降経過すると、インターネットにスコア速報が出ます。

一喜一憂すること間違いないですが、スコアを見るその瞬間、おそらくどんなスコアの時もそうですが、人生で〇番目に緊張する、あのドキドキが、血の巡りを指先から頭のテッペンから足先までドキドキが、駆け巡り、クリック、タッチすると、パっと出るわけですよね。

!!

!!!

そこからはまさしく天国と地獄。

いや、少し時間が経過すると、普通の世界に戻りますが、

・おおーーーー!

・ああーーーーー!

・びみょーーーーーーー!

そんな感想を持つはずです。

そして、SNSでは、仲良くしてくれたトイック太郎さんが、

『やりました!遂に900点超えました!ありがとう!ありがとう!』

そういって、ちょっとセンターがずれたスクショを貼り付けて速報を共有するわけです。

もう、スコア速報発表後の半日は仕事が手に尽きません。半日休暇を取る必要があるかもしれません。

どうですか?

申し込み、受験前、受験当日、受験直後のクールダウン、受験後のスコア発表。

受験をするだけでこれだけの体験を手に入れることが出来ます。

そして、スコア10点の方も990点の方も同じテストを受験する。

受験するアナタが主役になる。

それを楽しいな、と思うのであれば目的をそこに置いて頑張ってみる。

それでいいと思います。

違う目的が出来ればその時点で変えればいいですし、趣味としてやるなら

そんなものだと思います。

ですので、

そんなに目的が明確じゃない、ということを嘆く必要もないです。

ただ、

それでも、何のためにやっているんだろうな、と思うのであれば、

TOEICから、英語学習から少し距離を置いてみてください。

やりたくなったら自然とまた戻ってきます。

一時的に離れた方で、戻ってきてベストスコアを更新した方を何人も知っています。

ですので、離れることはそんなに悪いことではありません。

いずれにしても、良いスコアを出す人は、マイペースな方が多く、そのマイペースを貫くことで、突き抜けるスコアを出すことが多いです。

『あなたらしく』頑張ってみる。

それがモチベーションを保つ方法の1つだと思います。

それでは今日も頑張りましょう!

Tommy

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です