いやあ、毎日暑いですね。来週以降少し和らぐようですが、みなさん、どうぞご安全にお過ごしください。
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さて、昨日ドラッグストアで買い物をしていた時のこと。
あるご婦人が、若い店員さんに尋ねている会話を耳にしました。
『すみません、ちょっといいかしら?』
『はい、何かお探しですか?』
『ええ、食品なんですけどね』
『はい、ひょっとしたらお探しのものはないかもしれませんがもしございましたらご案内させていただきます』
- うむ、たしかに最近のドラッグストアは食品の品ぞろえが豊富なところが増えているからな、ワンストップショッピングしたいのかな・・・。
『乳幼児用の「おみおつけ」あるかしら?』
『え、なんですか?』
『おみおつけ、お・み・お・つ・け!』
『漬物ですかね?』
『え、アナタ、日本人?』
『はい、そうですが・・・』
『ひょっとしたらないのかしら・・・』
『ほかの店員さんに確認してきますね』
(1分後)
『おまたせしました、こちらのコーナーに減塩タイプがございますので、お子様用でしたらこちらをお買い求めてはいかがでしょうか?』
『あらそう、助かるわ。』
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うーん、深い、深いなあ・・・。
かくいう私も『おみおつけ』ということばは、40年ほど前に祖母から初めてその言葉を聞き、何それ?というところから初めて教えてもらい、今ではほとんど会話の中に登場せず、小説等で見かけるくらいでした。
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-おみおつけとは?
おみおつけ【御御御付とは】
・味噌汁の丁寧語
室町時代の宮中に使えていた女房たちが使用していた隠語で、ご飯につける汁物で厳密にいうと、具沢山の味噌汁を指すそうです。主に東日本、関東を中心に使用されていた表現、ともろもろ調べると出てきます(所説あるかと思います。)
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厳密にいうと、食事につける具沢山の味噌汁を丁寧に表現したそうで、今では味噌汁自体の丁寧語になっているようです。
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とはいえ、ある調査では30代以下の方にリサーチするとほとんどの方が、『知らない』ということで、ある意味若者の中では死語に近くなっているのかもしれません。
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世の中には、『りょ』、『草』といったSNSでの表現で意味を為す言葉が増えています(そしてこれらも消えかかっています)。私の世代で言うと、バブル時代に『アッシー、メッシー、ミツグくん』という表現や、ガングロギャルが『チョベリバー』とか『MM5』とか言っている時代からすると、世の中には流行り廃りがあって、その中で、いろいろと言葉は変化していくんだろうなー、と改めて思うようになりました。だからこそ、?となっている人を仮に見ても、『知らないの?』ではなく、『〇〇のこと』をわかりやすく言い換えてあげるからこそ、コミュニケーションが成立すると思います。
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英語だってそうです。昔、飛行機に乗ってきたオハイオ出身の20歳の男性と会話をして、好きな食べ物はramenだ、というと『何それ?』となってラーメンの説明をしました。そこで彼はようやくchinese noodleの日本風アレンジだということを理解してくれましたが、英語だから、自分が覚えたからネイティブが当然知っているか、というと必ずしもそうではないかと思います。※確かに私も、日本の歴史に詳しいネイティブから、応仁の乱についてどう思うか、と言われ、『いや私世界史専攻なんで』というわけにもいかず、ショボい自分の知識で説明した記憶があります。
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いずれにせよ、『言い換え技術』を駆使してどんな世代、国籍の人ともうまくコミュニケーションを取りたいものですね。そういう意味でTOEICは非常によくできている、と思います。
TOEIC=Test of English for International Communicationですからね。
言い換え(パラフレーズ)が多いのはそのためだ、というのも納得です。
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Tommy